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カテゴリ: ★『迷える霊との対話』

『迷える霊との対話』目次

C・A・ウィックランドについて

バートン夫人の憑依霊

薬局の経営者の霊

父と子の霊

牧師の霊

女優の霊

資産家の霊

事故死した霊

犯罪者の霊

殺人事件の真相

麻薬中毒の霊

酔っぱらいの霊

記憶喪失患者の憑依霊

慢性病の原因の霊

子供の霊

唯物主義者の霊

自分の為にだけ生きた霊

キリスト教徒の霊

信仰の誤りに気づいた霊

誤った再生思想の霊

実在に目覚めた霊からの助言

ウィックランド 実在に目覚めた霊からの助言 目次

実在に目覚めたスピリットからの助言

アダムズ博士の地上人への警告

妻の背後霊が語る『生命の実相』

妻の友人が語る『肉体から霊体へ-』

幼児期に他界したスピリットの警告

アメリカ・インディアンの霊的生活

スピリット劇団の演じる道徳劇

高級霊からのメッセージ

ウィックランド 誤った再生思想の霊 目次

誤った再生思想に囚われているスピリット

セオソフィスト・ウィルコックスの霊界からの報告

ドクター・ピーブルズ 地縛霊を前に語る

輪廻転生説の誤りに気づいたブラバツキー

ウィックランド 信仰の誤りに気づいた霊 目次

地上時代の信仰の誤りに気づいたスピリット

クリスチャン・サイエンスの教祖の懺悔-その一

“死”んでなお教祖に傾倒する狂信者

クリスチャン・サイエンスの教祖の懺悔-その二

地上時代の信仰の誤りに目覚めたスピリット


[クリスチャン・サイエンスの場合]


 ある一つの信仰に固執して、他の信仰をすべて排斥する態度が、死後の向上の大きな障害となることは、これから紹介する、地上ではインテリに属していた人でクリスチャン・サイエンス(注)を信じていたスピリットが、生々しく証言している。

(注 メアリ・ベーカー・エディという米国人女性が創設した新興宗教。正式の名称をThe Church of Christ, Scientistというところからも窺えるように、キリストへの信仰を基本として『信仰一つで病気は治せる、信仰は肉体に優る、物質は存在しないと思え』という教えを特徴とする)


●クリスチャン・サイエンスの信徒の証言
 我々の友人で熱心なクリスチャン・サイエンスの信徒だった人が、他界して間もなく招霊されて迷いから覚めた。そのあと再び出現して死後の事情を語ってくれた。以下は、その時の速記録である。


 1918年1月27日
 スピリット=H・M氏


「また出させて頂いて、うれしく思います。
 特に今夜は妻が出席してくれておりますので、生前と同じように語らせて頂きたいと思っております。
ー元気そうだな。会えて嬉しいよ。本当なら地上に戻ってくる気にならないところだろうが、君がいるからこそだよ。
 地上というところは、小学校のようなもので、経験を通して理解力を養っていくところのようだ。霊界へ来ると進歩また進歩になるのだが、それには霊的摂理の理解が大前提となっている。正しく理解していないと、暗闇に置かれたまま地上圏をうろつき回ることになる。
 今思うと、私は地上時代に、少しではあったけど、死後の世界についての知識があったことが幸いしたようだ。わりに早く霊的視力が働いて、霊界の美しさが見えたからだ。地上時代の知人に大勢会っているが、未だに暗闇の中にいる者が少なくないのだ。私は今、そういう人を目覚めさせる仕事をしているところだ。
 霊界というところは、素晴らしいところだよ。なんとかうまく描写してあげたいのだが、それが出来なくて残念だ。実に美しいし、実に上手く調和が取れている。
 シルバー・スターには感謝しなくてはならない。霊界へ来て真っ先に声をかけてくれたのが、あの人だった。予め霊界の事情を知っていたとはいえ、目覚めるまでにかなりの期間、眠っていたようだ。というのも、死ぬ前の私は、病気の性質上、麻酔薬を使用し続けていたかららしい。が、インディアンの少女の姿をしたシルバー・スターが呼び起こしてくれて、無事スピリットの世界に連れてきてもらえたわけだ。
 君も知っての通り、私は永い間病気で、そのままこちらへ来たが、その病気の治し方に間違いがあった。クリスチャン・サイエンスが物質はないと教えるものだから、それを信じたのがいけなかった。
 所詮人間は、物質を意志によって無きものにすることは出来ないのだよ。人間も霊的存在であるとはいえ、物的身体に宿っている以上は、その身体に必要な栄養分を摂取する必要があるわけだ。それを私は怠った。
 神は大自然を活用する能力を与えてくださっている。それを正しく使えばよいのであって、クリスチャン・サイエンスの信者がそれを拒否して信仰のみで生きようとすると、当然その不自然さが生み出す結果も不自然なものとなる。私がその犠牲者というわけだ。強烈な意志と信仰心とをもって信者となり、物質なんかないのだ、意念で病気を克服するのだと、一生懸命頑張ったが、所詮無理だった。
 それを説いたエディ女史は、今、大変苦しんでおられる。考えてみれば不自然な話だ。例えば、ドレスのどこかが綻べば、同じ色の同じ性質の素材で繕うのに、彼女はそれを意志の力で生み出せと説いたようなものだ。
 結局、私はろくに食事らしい食事をしなかった為に、器官そのものが衰弱し、機能が衰えてしまったわけだ。医者へ行けば良いものを、それを意志の力で補おうとした。ドレスにあいた穴を繕うことをせず、穴なんかあいてないと言い張っていたようなもので、身体というものの存在を無視した、その報いに他ならないわけだ。
 身体を強くしたければ、スタミナをつけるための方法を講じないといけない。なのに私は、それを精神力だけで補おうとして、食事らしい食事をせずに、ただ衰弱させて、それで死亡したわけだ。
 神は、人間に物的身体を与えると同時に、それを健康に保つ為の知恵を生み出す知力も与えてくださっている。そのどちらに偏ってもいけない。私は、身体に着せる衣装にはずいぶん心を配ったが、身体そのものは全く大事にしなかった。衣装に配った気遣いの半分でも身体に向けていたら、今もまだ地上で元気に生活しているのではないかと思う。
 そのうち多分『死』というものは存在しないーこの世からあの世へと移行する為に、物的身体から脱け出るだけのことだ、ということが常識となる日が来るだろう。そうなると、ちょうど旅に出る前に旅先での準備をするように、死後の生活に備えて真面目に準備をするようになることだろう。そこには『死の恐怖』は全くない。
 クリスチャン・サイエンスの信者の多くが、身体の手入れを疎かにし過ぎて、私のように早死にしている。理性を使わずに気力ばかりで、栄養が偏ったり不十分だったりするわけだ。私も物質はないのだと真剣に考え、空気だけ呼吸していれば生きていけると信じていた。言わば催眠術にかかったような状態になって、物質界にいながら物質的な生活をしていなかった。
 (サークルのメンバーに向かって)もしもこの妻がいなかったら、私は食べることすら拒否していたことでしょう。幸か不幸か、妻はクリスチャン・サイエンスの信仰にはあまり熱心ではなかったのです。もしも二人とも一生懸命だったら、死体が二つ転がっていたことでしょう。
 そろそろ失礼しなくてはなりませんが、最後に、私が他界した時の様子と、その後の体験を少しばかり述べておきましょう。
 私は、シルバー・スターに呼び起こされて目を覚ましました。が、まだ死んだことに気づいていませんでした。そのうち、身体がとても楽なので、これはついに精神力で病気を克服したのだと思ったのですが、実は今と同じくウィックランド夫人に乗り移っていたのでした。
 博士から『どなたですか』と聞かれて、変だなと思いました。そのあと博士から色々と説明して頂いて、ようやく自分が一週間前に死んでスピリットになっていることを知りました。そう自覚すると同時に、既に他界している父や母、弟や妹の姿が見えるようになり、その後さらに親戚や友人と再会して、確かに死後の世界へ来ていることを確信しました。
 ウィックランド夫人の身体を離れた後は、なぜか体力の衰えを感じ、とても眠くなりました。そのうち宙に浮いたような感じがして、ただただ眠り続けました。そして、次に目が覚めてみると、周りに親戚や友人が来ておりました。そして『もうすっかり元気になったから、これから霊界見物に連れてってあげよう』と言うのです。
 誘われるまま後についていくと、彼らはみんな『自分の家』を持っていることを知りました。その一つ一つを訪ねて回ったのです。その時の印象は、全てに『調和』が行きわたっているということでした。そして、みんな異口同音に、霊界というところはボケッとしていられないところで、一瞬の休みもなく、何かの仕事に携わっている、ということを聞かされました。そして『さ、あなたもすっかり元気になられたようですから、いいところへ案内してあげましょうー地球へね』と言われて、びっくりしました。
 最初に浮かんだのは妻のことでした。(奥さんに向かって)君のことはずっと気にかかっていて、是非会いたいと思ってたよ。
 霊界から地球圏へと戻り、そしてついに地上へと着きました。地球というのは、ごく小さな天体です。その周りに、地球に属する暗黒の境涯があります。その外側に霊界があるわけで、霊界と物質界との距離は60マイル程です。
 キリストも、その暗黒の境涯にいる地縛霊達に会いに降りて行っております。そこは言わば『無知の牢獄』です。私達も、そこを通過しないことには地球へ来れません。その途中で見た暗黒界の光景は、とても口では説明できません。
 そこには歪んだ心の持ち主、利己主義者、嫉妬の固まりのようなスピリットが集まっていて、それこそ身の毛もよだつような状態の中で暮らしています。どの顔にも醜い性格が、そのまま現れています。衣服は地上の時の好みのものを身につけています。記憶がそうさせるのです。
 彼らの存在は、地球にとって言わば『害虫』のような悪影響を及ぼしています。気味の悪い虫けらが群がって、毒々しい雰囲気を発散しています。地縛霊の境涯だそうです。
 そこを通過して、ようやく物質界へと到達しました。そこで私が目にしたのは、まるで蟻のように動き回っている人間の群れで、その一人一人に、たいてい地縛霊の一人や二人がつきまとっている光景です。船底に付着する藤壷のように、ひっついたり振り落とされたりしています。その光景をどう言い表せばよいか、分かりません。
 (奥さんに向かって)私はずっと君のそばにいたんだよ。君は、なんとなくそれを感じ取っていたみたいだね。僕は、まだ精神的に頑健でないので、君に霊的に印象づけることは出来なかったけど、君の方は気づいてくれたみたいだったよ。勿論、ホンの少しだけどね。まだ僕の方が霊的に君に近づく要領が分からないのだ。そのうち勉強して、君を陰で援助するようになるつもりだ。
 (博士に向かって)この度は、このサークルで話をさせて頂く光栄をたまわって、有り難く思っております。いずれまた、来させて頂きたいと思っております」

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