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カテゴリ:★『霊の書』 > 霊の書 地上から他界への帰幽

霊の書 地上から他界への帰幽 目次

死後の魂

魂と肉体との分離

一時的な、死後魂の戸惑い

○死ぬと魂はどうなりますか。
「魂は再び霊となる。即ち、しばらく留守にしていた霊の世界へ帰るのである」

○死後も、魂に個性はありますか。
「ある。魂が個性を失うということはない。個性のない魂、一体それは何と申すべきか」
-肉体を捨てた魂が、どのようにして個性の意識をもち続けるのですか。
「魂には依然として固有の液状体がある。これはその天体の大気から魂が引き出すもので、生前と同じ形姿を具えている、魂の媒体である」
-魂はこの地上生活から何ももって行かないのですか。
「地上生活の記憶、及びよい世界へ入りたい欲求、その他にはない。その記憶というのは、どんな地上生活を送ったか、それに応じての喜びと苦しみ。魂の浄化が進んでいる者ほど、地上に残したものに対する執着は少ない」

○死後の魂は大宇宙に同化するという意見について、どう考えられますか。
「集った霊を、全体として見れば、一ではなかろか。それは一つの宇宙ではないのか。諸君が集団にあれば、諸君はその集団の不可欠の一員であり、しかもなお個性を保持する者である」

○死後の魂に個性があるという、何か証拠がありますか。
「霊界通信そのものが、その証明ではないか。盲人でなければ見える筈、耳が悪くなければ聞こえる筈。諸君が耳にする霊界通信の声こそ、諸君とは別のある者が存在する、その証拠ではなかろうか」

○永遠の生命とは、どのように理解したらよろしいか。
「無限に続く霊の生活、これである。肉体生命とは一時的ではないもの。肉体を去ると魂は、永遠の生命に再び入る」
-この永遠の生命という言葉は、浄化霊の生活と解した方が、もっと正確ではありませんか。彼等は完全な段階に到達し、もはや苦しみの試練を受ける必要を脱した霊だからです。
「彼等の生は、むしろ永遠の至福の生活と言った方がよい。だがこれは言葉の問題だ。好きなように言ってよろしい。もし諸君等の言葉の意味が統一できるならば」

○肉体から魂が離脱するのは苦しいものですか。
「そうではない。死の瞬間よりも、生きている時の方が肉体の苦痛の大きいことが多い。死の時は、魂が肉体の苦痛を意識しないのが普通である」

○霊肉の分離はどのように行われるのですか。
「魂を繋ぎ止めている絆が切れるので、魂は肉体から放たれるのである」
-その分離は瞬時に、つまり霊肉の唐突な分離という形で行われるのですか。また生死の間には、何かはっきりした境界があるものですか。
「魂は徐々に肉体から離れていく。鳥かごが開かれて急に鳥が飛び出す、そんな形ではない。霊肉は触れ合ったり互いに浸透し合ったり、徐々に肉との絆が緩みつつ霊は放れていく」

○肉体生命が終らないうちに、魂が分離するということがありますか。
「肉体に断末魔の苦しみが終らないうちに、魂が肉体を離れることが、よくある。この場合は、肉体はさながら生きた屍である。肉体の方にはもはや何の意識もない、しかし、依然として微かな生命の呼吸は残っている。身体に心臓だけが動いている一個の機械だ。心臓が血を循環させている限り、肉体は生きている、しかし魂はもはや何のかかわりももっていない」

○臨終に際して、まさに入ろうとする世界を予感して、歓喜とか希望を感じることがありますか。
「魂が、肉体との絆が緩むのを感じ、分離作業の進行と完了を意識することがある。部分的に魂が肉体から離れると、魂は前途に広がる未来を見、まさに入ろうとする霊的状態を、期待に充ちて眺める」

○地上生活と死、死の彼方の新しい生活、それは丁度毛虫の過程が、これを暗示していると言えますか。即ち、毛虫は先ず地を這い、死んだように蛹となって身を隠し、やがて蝶となって新生活の中に飛躍します。
「ごく素朴な考え方だが、それでよかろう。だが厳密に申せば、そのまま受取るわけにもいかぬが」

○魂が霊の世界に入って意識を回復した時、どんな感情をもちますか。
「それは人によって違う。悪を愛し悪を行ってきた者は、悪行の悔いで気も転倒する。正道を守った者はこれと違い、重荷から解放された気持になる。彼は過去を詮索されても、何ら恐れるものがないからである」

○霊は、先に死んだ地上の友人達を、すぐに見出しますか。
「それは、両者の愛情関係で、早い遅いの差はあるが、見出す。その霊界への新生に際し、会いに来てくれることが多い。また物質の絆から解放されるのを手伝ってくれることもある。また昔知っていて永い間離れたきりになっていた人達も逢いに行ったりする」

○老齢でも病気でもなく、事故死した場合、この場合も肉体生命の停止とともに、魂の分離が起こるのですか。
「一般にはそうである。このような場合は、その時間は非常に短い」

○例えば斬首の後、多少の間意識は残っているものですか。
「肉体生命が完全に消滅するまで、少しの間は意識はある。しかし斬首の前に、死の恐怖によって意識不明になることが多い」

○肉体を去ると、魂は直ちに自己意識があることに気付きますか。
「いや、すぐにではない。暫くの間、何が何だか分からない状態が続く」

○その戸惑いを、どの霊も、同じ程度に同じ時間だけ、経験するのですか。
「いや、そうではない。魂の進歩の度合いによって違ってくる。既にある程度の浄化を達成している者は、殆どすぐに意識をもつ。それは地上生活中に既に物質の束縛から脱しているからである。これに反し、現実主義的な人は、その意識がはっきりせず、長期にわたり物質の執着にとらわれたままである」

○もし心霊の知識があれば、この戸惑いの期間に変化がありますか。
「その影響は多大である。もしその知識があれば、前もってこれから入る新境涯がどういうものか分かるからである。しかし何といっても大切なのは、地上生活中の誠実な生活、その成果としての明せきな意識、これである。これさえあれば、戸惑いの期間は極めて短くて済む」

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