別の日の交霊会で、死者の葬儀を霊界ではどうみているかと質問されて、シルバーバーチが例によってそのテーマをきっかけとして話題を広げていった。
「死者にまつわる過剰な悲しみや嘆き、動転は感情的な障壁をこしらえて、こちらから何をしてあげようにも、まずそれを取り除かねばならなくなります。
ですが、現代人の嘆かわしいほどの無知を考えれば、それも止むを得ないことです。既に役目を終えた肉体の死を大げさに嘆き悲しみ、その肉体から脱け出て元気ハツラツとした霊の存在については、毛の先ほどの知識も持ち合わせない-残念ながらそれが地上界の現実です。
それは、しかし、皆さんの努力によって成就しなければならない仕事が沢山あるということでもあります。ところが本来ならその職責上みんなの先頭に立って霊的知識を擁護しなければならない聖職者達が、まるきり霊的知識を持ち合わせないというのですから、情けない話です。
しかし、そんなことにはお構いなく、霊的真理は必ずや広がります。それを完全に阻止できる力は地上には存在しないのです。が、そうした事実を知ることによって、これから啓発していかねばならない分野についての理解が得られるのではないでしょうか」
そう述べてから、霊媒を仕事としているその日のゲストに向かってこう続けた。
「あなたが携わっておられる仕事がまさにそれですよ。あなたの内的自我の欲求が今のお仕事へあなたを導いたのです。大霊から授かった能力を活用して人の為に役立つ仕事をなさっている方に対して、私は同志としての親愛感を覚えます」
ゲスト-大変な道を選んだものだと思っておりますが、でも頑張ります。
「一歩でも大霊に近付く為の霊的成長を求めている者が、安楽な道を求めてどうしますか?」
ゲスト-仰ることはよく分かります。でも、時には耐え難くて堪らない心境になることがあります。そして、天に助けを求めます。すると、もうダメかと思った段階で救いの手が差し伸べられることがあります。
「絶対絶命の最後の一瞬まで我慢させられることがあります。霊的進化のある段階まで来ると、それ相応の配慮がなされるのです。代償と埋め合わせの法則は寸分の狂いもなく働きます」
ゲスト-霊媒としての仕事に携わっている時は霊界が身近に感じられて、最高の生き甲斐を覚えることは事実です。俗世の苦労を忘れて、精神の高揚が得られます。
「そうでしょうとも。たとえ僅かではあってもその光栄に浴し、その響きを耳にされた時、あなたは地上にあって霊の高揚を体験されたことになります。それを他の人々に伝える努力をしないといけません。それこそが全生命が基盤としている永遠の霊的実在だからです」
ゲスト-ですけど、最近では物理的なもの、現象的なものに関心が偏り、精神的なもの、霊的なものへの関心が薄らいでいるようです。脇へ押しやられている感じです。
次章[[おもちゃ]が必要な人もいる]へ続く
「死者にまつわる過剰な悲しみや嘆き、動転は感情的な障壁をこしらえて、こちらから何をしてあげようにも、まずそれを取り除かねばならなくなります。
ですが、現代人の嘆かわしいほどの無知を考えれば、それも止むを得ないことです。既に役目を終えた肉体の死を大げさに嘆き悲しみ、その肉体から脱け出て元気ハツラツとした霊の存在については、毛の先ほどの知識も持ち合わせない-残念ながらそれが地上界の現実です。
それは、しかし、皆さんの努力によって成就しなければならない仕事が沢山あるということでもあります。ところが本来ならその職責上みんなの先頭に立って霊的知識を擁護しなければならない聖職者達が、まるきり霊的知識を持ち合わせないというのですから、情けない話です。
しかし、そんなことにはお構いなく、霊的真理は必ずや広がります。それを完全に阻止できる力は地上には存在しないのです。が、そうした事実を知ることによって、これから啓発していかねばならない分野についての理解が得られるのではないでしょうか」
そう述べてから、霊媒を仕事としているその日のゲストに向かってこう続けた。
「あなたが携わっておられる仕事がまさにそれですよ。あなたの内的自我の欲求が今のお仕事へあなたを導いたのです。大霊から授かった能力を活用して人の為に役立つ仕事をなさっている方に対して、私は同志としての親愛感を覚えます」
ゲスト-大変な道を選んだものだと思っておりますが、でも頑張ります。
「一歩でも大霊に近付く為の霊的成長を求めている者が、安楽な道を求めてどうしますか?」
ゲスト-仰ることはよく分かります。でも、時には耐え難くて堪らない心境になることがあります。そして、天に助けを求めます。すると、もうダメかと思った段階で救いの手が差し伸べられることがあります。
「絶対絶命の最後の一瞬まで我慢させられることがあります。霊的進化のある段階まで来ると、それ相応の配慮がなされるのです。代償と埋め合わせの法則は寸分の狂いもなく働きます」
ゲスト-霊媒としての仕事に携わっている時は霊界が身近に感じられて、最高の生き甲斐を覚えることは事実です。俗世の苦労を忘れて、精神の高揚が得られます。
「そうでしょうとも。たとえ僅かではあってもその光栄に浴し、その響きを耳にされた時、あなたは地上にあって霊の高揚を体験されたことになります。それを他の人々に伝える努力をしないといけません。それこそが全生命が基盤としている永遠の霊的実在だからです」
ゲスト-ですけど、最近では物理的なもの、現象的なものに関心が偏り、精神的なもの、霊的なものへの関心が薄らいでいるようです。脇へ押しやられている感じです。
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