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カテゴリ:★『シルバーバーチの霊訓』 > シルバーバーチ 強健なる魂が選ぶ道

 別の日の交霊会で、死者の葬儀を霊界ではどうみているかと質問されて、シルバーバーチが例によってそのテーマをきっかけとして話題を広げていった。

「死者にまつわる過剰な悲しみや嘆き、動転は感情的な障壁をこしらえて、こちらから何をしてあげようにも、まずそれを取り除かねばならなくなります。
 ですが、現代人の嘆かわしいほどの無知を考えれば、それも止むを得ないことです。既に役目を終えた肉体の死を大げさに嘆き悲しみ、その肉体から脱け出て元気ハツラツとした霊の存在については、毛の先ほどの知識も持ち合わせない-残念ながらそれが地上界の現実です。
 それは、しかし、皆さんの努力によって成就しなければならない仕事が沢山あるということでもあります。ところが本来ならその職責上みんなの先頭に立って霊的知識を擁護しなければならない聖職者達が、まるきり霊的知識を持ち合わせないというのですから、情けない話です。
 しかし、そんなことにはお構いなく、霊的真理は必ずや広がります。それを完全に阻止できる力は地上には存在しないのです。が、そうした事実を知ることによって、これから啓発していかねばならない分野についての理解が得られるのではないでしょうか」
そう述べてから、霊媒を仕事としているその日のゲストに向かってこう続けた。
「あなたが携わっておられる仕事がまさにそれですよ。あなたの内的自我の欲求が今のお仕事へあなたを導いたのです。大霊から授かった能力を活用して人の為に役立つ仕事をなさっている方に対して、私は同志としての親愛感を覚えます」

ゲスト-大変な道を選んだものだと思っておりますが、でも頑張ります。

「一歩でも大霊に近付く為の霊的成長を求めている者が、安楽な道を求めてどうしますか?」

ゲスト-仰ることはよく分かります。でも、時には耐え難くて堪らない心境になることがあります。そして、天に助けを求めます。すると、もうダメかと思った段階で救いの手が差し伸べられることがあります。

「絶対絶命の最後の一瞬まで我慢させられることがあります。霊的進化のある段階まで来ると、それ相応の配慮がなされるのです。代償と埋め合わせの法則は寸分の狂いもなく働きます」

ゲスト-霊媒としての仕事に携わっている時は霊界が身近に感じられて、最高の生き甲斐を覚えることは事実です。俗世の苦労を忘れて、精神の高揚が得られます。

「そうでしょうとも。たとえ僅かではあってもその光栄に浴し、その響きを耳にされた時、あなたは地上にあって霊の高揚を体験されたことになります。それを他の人々に伝える努力をしないといけません。それこそが全生命が基盤としている永遠の霊的実在だからです」

ゲスト-ですけど、最近では物理的なもの、現象的なものに関心が偏り、精神的なもの、霊的なものへの関心が薄らいでいるようです。脇へ押しやられている感じです。


次章[[おもちゃ]が必要な人もいる]へ続く

「いえ、それは一部の人々に言えることであって、全体としては、そんなことはありません。いつの時代にも[おもちゃ]を必要とする人がいるものです。見かけは立派な大人でも、霊的には子供なのです。もっと素晴らしいものがあることに気づくまでは、おもちゃのような幼稚なもので満足なのです。とはいえ、何の関心も持たないよりは、たとえ低次元のもの(現象的なもの)であっても、[霊]に関わるものに関心を持つ方が上でしょう。
 霊は無限であり、従ってその顕現の形態も無限であることを忘れてはなりません。要は地上の人間が霊の世界との正常な関わり合いをもつことが大切なのです。特に現代のような物質偏重の時代にはそれが必要です。なぜなら、何らかの形で霊の世界と結び付くことによって、援助・導き・霊感・叡智・愛といったものが届けられることになるからです。一旦その霊的関係ができ上がると(人間の側が拒絶しない限り)二度と断絶することはありません」

ゲスト-どういう形を取ろうと、それは一粒のタネを蒔くことになるのだと思うのです。そのタネが芽を出し、生長し、実るように、忍耐強く見守る必要があります。問題は、とかく人間は煩悩によって迷いが生じるということです。

「それは無理もないことです。そもそもこうして地上に生まれてきたということが、あなたがまだまだ完全でないことの証拠です。欠点に気付いてそれを直し、過ちを犯してそこから教訓を学び、そうやって少しずつ内部の神性を開発していく、それが地上生活のそもそもの目的です。が、それは長い長い時間を要することです。
 その過程において、一人の人間の魂に本当の自我を見出させてあげることが出来たら、それであなたの存在意義があったことになります。たった一つの魂で十分です。魔法の杖の一振りで何千人、何万人もの人を一度に改心させて霊的な価値を悟らせるなどということは、絶対にできません」

ゲスト-でも、真理を知った者は誰しも、できるだけ多くの人に物的価値と霊的価値とを調和させた生き方をしてもらいたいと願うものです。

次章[霊能者の役目]に続く

「あなたの役目は、霊にかかわる真理を事実に即して披露することです。地上で生活している人に、今そうして生きているそのすぐ身の回りに、より大きな生命の世界がひしめくように存在していて、それこそが永遠の住処であり、いずれはみんなそこへ行くことになっているということを教えてあげることです。
 言い換えれば、人間は本来が霊的存在であり、それが肉体を携えているのであって、霊を従えた肉体ではないということ、そしてその霊も、肉体と同じように、生長の為の養分を必要としているということを、成る程と納得させてあげるのが、霊能者としてのあなたの仕事です。
 そう納得させてあげたら、それから後のことは、あなたの関与することではありません。その人は本当の自分を見出したのですから、それから後、その本当の自分の存在の意義をどういう形で生かすかは、その人自身が決めることです。たとえ試行錯誤を繰り返しながらであっても、なんとかして自分を人の為に役立たせようと努力していれば、そういう人への援助を仕事と心得ている高級霊がしかるべく指導してくれます。
 ですから、迷ってはいけません。もとより生易しい仕事ではありません。が、努力のし甲斐のある仕事です。霊能者のみが出来る仕事です。まさしく神が地上に派遣した使者です。
 あなたもその一人であることを誇りに思ってください。大霊の仕事のお手伝いをしているのです。迷って首をうなだれるようではいけません。地上で最高の仕事に携わっているのですから、堂々と胸を張って歩みなさい。
 霊界からの援助者は、地上の使者が無私の協力の姿勢を崩さない限り、決して見捨てるようなことはいたしません。地上の啓蒙の為に、今最も必要としている霊的な恩恵をもたらすべく、辛抱強く援助し続けてくれます」

ゲスト-謙虚に、愛の心をもって、誠実に-これをモットーとして仕事をしております。

「霊能者の仕事が楽であるかに想像する人がもしいたら、それはとんでもない見当違いであると言わざるを得ません。楽を求めるようでは、それは魂が進化していない証拠です。困難な道であることを承知の上で、内在する霊力の威力を信じて挑戦するようでないといけません。
 これまであなたが辿られた道は長く、困難で、涙を滲ませたこともありました。が、何とか切り抜けてこられましたし、これからも切り抜けることができます。
 忘れないで頂きたいのは、あなたのもとを訪れる人、或いは、あなたの方から出向いてあげる人は皆、肉体の奥に埋もれている魂が自由を求め、無知と迷信から脱け出ようとしている人々であるということです。その牢獄の扉を押し開けて魂を解放してあげるのが、あなたの仕事です。臆することなく突き進みなさい。一人でも多くの魂を解放してあげなさい。神の計画は積極果敢な行動を求めているのです」

ゲスト-ここまで来て撤退するわけにはまいりません。

「そうですとも。一旦霊的な眼が開いた者は、臆することがあってはなりません。あなたには霊的能力という、大霊からの授かりものがあります。それを最大限に活用しなくてはいけません。あなたを通して届けられるものが、霊の始源と同様に純粋で無垢であるように、最大限の努力をしなくてはなりません。
 要は、完全を目指すしかないのです。これは大変なことです。霊的な褒賞はそう簡単には得られません。が、一旦身に付けたら、二度と失われることはありません」

 ここでゲストが興味深い質問をした。仮に霊的な潜在能力をもって生まれた者が地上でそれを発揮できずに終った場合、死後その能力を親和力の強い地上の類魂に譲って発揮させるということが出来るものかということだった。シルバーバーチはこう答えた。
「霊的能力は天賦の才能です。その人の生得の資質であり、自然にそなわったものですから、それを他の者に譲ることは出来ません。各自が各自にそなわった資質を発達させるのです。それを地上生活にそなえて用意してきたのです。
 霊界へ戻ってみて、地上でそれを十分に発揮できなかったことに気付いたとしても、愛情や親和力、或いは興味の共通性によって(背後霊となって)世話することになった人間に、その分を譲って発揮させるというわけにはいきません。その人間にそなわっている能力を発揮させるように指導するしかありません」

サークルのメンバー-地上で発揮できなかった霊力をそちらで発揮することは出来るのでしょうね?

「勿論出来ます」

-ということは、霊的能力は物的身体とは関係ないというわけですね?

「能力そのものは霊にそなわったものです。霊の機能といってもよろしい。物的身体に色々と機能があるように、霊にも機能があります。
 霊視能力というのは、あなた方が肉体の眼で見るように、霊の眼で見ることです。霊聴能力というのは、肉体の耳で聞くのと同じように、霊の耳で聞くことです。人間は本質的には霊的存在ですから、その意味では人間はみんな潜在的な霊能者であるわけです。
 もっとも、その能力の顕現の仕方には無限といってもよいほどの形態があります。純粋にスピリチュアル(霊的)といえるものに到達するまでには物的なもの(フィジカル)・心霊的なもの(サイキック)・幽的なもの(アストラル)、その他幾つもの段階を経ることになります」

-霊能者になるかならないかを決めるものは何でしょうか?

「地上へ誕生する前に本人の自由意志で決めています」

-ということは、私は今の霊媒としての仕事を誕生前に選択したのでしょうか?

「勿論ですよ。あなたは母親の胎内に宿る前から存在していたのです。たまたまこうなったというものではありません」

-それにしても、この種の仕事を選ぶ人が少ないことには何か理由があるのでしょうか?

「地上世界の大切な仕事は、必ず少数派によって為されるものなのです」

-自分で選択するのでしょうか?

「そうです。あなたも、出発点で決断したのです。その時点では、この道を選べばこういうことになるということを承知していたのです。それから地上へ誕生したのですが、誕生した時はそうした記憶は潜在意識に埋もれてしまいます。そして、人生体験の中で少しずつ取り戻していきます。
 あなたがこうした人生を選ばれたことには偶然も、奇跡もありません。全ては法則と秩序と意図のもとに行われています。全てが計画されているのです」

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