右の論説の終わり近くで「この四人の女性が述べたところによると」で始まる一節は、高級霊団に支配された実験会において披露されたメッセージの内容を述べたもので、本格的な地球浄化を目的とする大事業の一環ということである。そしてその中心的通信霊が、あの有名なベンジャミン・フランクリンだった。
 これは、フランクリンがその大事業の中心的指導霊だったというわけではない。霊団というのは霊格と能力によって厳格な組織体制が整えられていて、その組織は地球全体にまたがっている。最高の指揮・監督に当たっているのは地上で[ナザレのイエス]と呼ばれた人物で、今は本来の霊格を取り戻して地球圏の最高界に属している存在であると言われている。
 その指揮のもとに世界の各民族ないしは各国の霊団が編成され、それぞれの霊団は現象を発生させる技術者とメッセージを届ける通信係によって構成されているという。ニューヨークの片田舎の一軒家で起きた、殺人事件の絡んだミステリーもどきの騒ぎから始まったハイズヒル事件は、実は世間の注目を引く為の演出であって、聴聞会から実験会へと移った時点で例の行商人やラップの発生を担当した技術者達の用事は既に終わり、地球浄化へ向けての計画が本格的な段階を迎えることとなる。