自殺志願者はこちら↓

自殺の霊的知識

自殺してはならない霊的な理由


 ここでは、アラン・カルデック著の[霊の書]より、初心者向けの霊的知識を紹介していきます。なぜ数ある霊的書物の中で霊の書]なのかと言えば、簡潔に述べられていて、理解し易いからです。初心者が長文を読むのはハードルが高いと思ったからです。なので、まずは簡潔な短文でご理解ください。そして霊的知識に、より興味を持たれたら、当サイト内の他の[霊の書]の項目や、他の[シルバーバーチの霊訓]等の霊的知識の項目を存分にお読みください。


アラン・カルデック

霊の書]の[来世の喜びと悲しみ]より



地上の悲しみ


○霊が再生して、自分の罪の償いをする場合は、物質上の災厄は受けないのですか。その場合、その者の死後、精神上の苦しみだけを経験する。こうでしょうか。
「魂が再生すれば、物質生活の悩みで苦しめられるというのが事実である。だが、その物質的災厄を受けているのは、肉体の方だけである」
「諸君等は、人が死ぬと、苦しみから解放されたと言うが、それは必ずしも真実ではない。霊として、もはや肉体的な苦しみはないだろう。しかし、自分が犯した罪に対して、肉体の苦しみ以上に、もっと辛い精神的苦痛が待っているかもしれぬ。また更に再生すれば、より一層の不幸を味わうかもしれない。前生で富を利己の為に乱用した者は、自分のパンを乞わねばならなくなり、貧窮のありとあらゆる苦しみを味わう者となろう。高慢だった者はあらゆる屈辱を耐える者となろう。権威を悪用して、部下を軽んじ冷酷に取り扱った者は、自分よりもっと酷い主人に仕えねばならなくなろう。人生の艱難辛苦は、今生で犯した過誤の結果でなければ、それは前生で犯した誤りの償いである。現世の生涯が終る日、諸君はこのことを理解するだろう。何でも欲望が思い通りに叶えられて、現世の生活が自分で幸福だと思っている者は、自己改善の為の努力をしない。そんな束の間の幸福は、この世においてさえ、それ以上の試練を受けて帳消しにされてしまう。さもなくば、生まれ変わって再生した時には、確実に帳消しにされてしまう」

○私達の現世の苦労は、今、今生で自分が犯した過誤の罰でしょうか。
「そうではない。前にも申したが、それは、前生で犯した過誤の償いの為に、神が本人に課したか、又は、本人が再生前の霊の時代に、自分で選択したか、どちらかの試練である。何故かと申すと、神法違反、特に正義の法違反の場合は、罰せられずに済むということはないのである。もし今生で償わない時は、必ず次の再生で償わされるのである。諸君の目から見て立派な人が、苦しんでいるのをよく見ることがあるが、あれはこの理由による。彼等は前生での過ちを、今生で償わされているのである」

○地球よりも濃厚鈍重ではない世界に魂が再生するのは、これは良い報いなのですか。
「それは、魂が一層浄化された結果である。と申すのは、霊はその浄化に応じて、高級の進歩した世界に再生する。そうして遂に、一切の物質的なものを脱し、あらゆる汚点を清めつくした暁には、神の御前に、完全浄化した霊達の永遠の至福の中に入って行く」
〔注解〕我々の地球より物質性の少ない世界では、住人達の求めるものは、物的要素が薄いし、従って肉体的苦痛もそれ程ではなくなっている。もはや其処では、住人達は低俗な世界でのような、互いを敵視する悪感情を抱かない。憎悪にしろ嫉妬にしろ、そのような動機が存在しないので、彼等は専ら正義と愛と奉仕の法を実践しているからである。彼等には、羨望、高慢、利己心などなく、それらから生じる現世の苦労や不安など、悩みの種は存在しない。

○地上生活を通じて進歩向上に努めた霊は、また同じ地上に再生できますか。
「できる。本人が自分の使命を完遂していなかったならば、もう一度再生を求めることになろう。だがこの場合は、もはや罪の償いではないのである」

○悪い事はしないにしても、物的影響は何一つ払い捨ててもいない人間は、どうなりますか。
「彼は完成へ向っての進歩を全くしていない訳だから、前生と同じような次の人生をまたやり直すことになる。彼はストップしたままである。償いの苦を先へ引き伸ばしているわけである」

○波風もなく平穏に人生を送る人達がいます。彼等は自分の為には何もすることがないので、心を煩わすことが何もない訳です。このような幸運は、前生で罪を償わねばならぬような事を何もしていなかった、そういうことですか。
「諸君はそのような人物を沢山知っているかな?もし知っていると思うなら、それは誤解である。そんな一生は外見が穏やかに見えるだけである。霊本人がそのような人生を選んだということかもしれない。だが、本人は死に際して、こんな一生は自分の進歩の為に何にもならなかったことに気付き、ブラブラと過ごした時間を後悔することになろう。活動があってこそ、霊は初めて知識を得、進歩が獲得できる、この事をよく心得られよ。眠り呆けている霊は、いささかも進歩しないのである。(地上の例で申せば)働かねばならない者が、何もする気もなく、ぶらりと外へ出たり、寝床に入ったりする、そのような者に等しい。よくよく心して貰いたいことは次の事、自分の怠け心で作った無益な時間は、必ず自分で償いをせねばならぬこと、その無益さは必ずや未来の幸福に致命傷となる、この事である。どれ程の幸福が得られるか、それはどれ程善を行ったか、互いにその合計に比例する。それ故に、未来の不幸の総計は、人が犯した悪の総計に、本人が人を不幸にさせたその数に、必ずや釣り合っている」

○進んで悪意を持つわけではないのに、その不機嫌さ故に、周りの人々を不幸にする人がいます。その人の結果はどうなりますか。
「そういう者達は、はっきり言って良いとは申せぬ。このような者は、自分の為に不幸になった人々を見せ付けられ、これによって悪の償いをすることになる。これが彼等には、絶え間の無い叱責となろう。更に生まれ変わった時には、自分が他者を苦しめる原因となったことで、今度は自分が苦しめられることになろう」



管理人の解説

 つまり、この地上で味わう悲しみの多くは、前世で作った己自身の罪の償いである、という場合が殆どなのだ。

 考えてもみたまえ、戦争の時に、散々極悪なことをした兵士など、大勢いる。その者達は、戦時中ということで、平時ならば極悪な罪に問われる罪状でも、罪に問われることはなかった。だから、一般人を何人虐殺しても、人間の法律的には罪に問われなかったのである。

 ただ、それはあくまでも人間側の論理である。不完全な人間に対して、神は完全な存在である。だから、神の公正な裁きからは、逃れられないのだ。

 なので、前世の罪に関しては、もう既に過去のことであり、今更、どうすることも出来ない。今、私達に出来ることは、なるべく善行を積み、徳を積み重ねる事、そして新たな悪事をせぬ事、これしかない。最悪なのは、今回の人生で、更に悪事を重ねることだ。詐欺師などは、人を騙して得したと思っているのだろう。しかし、それは最悪な結果が、将来的に、自分自身に降りかかってくるということを、彼らは知らないだけだ。

 麻薬組織のボスが、大金を築き上げたとしても、それは数多くの人々を麻薬漬けの不幸のどん底に落とした結果、得られた富なのだから、それは後々、必ずや神により、裁かれることとなる。ただ、唯物主義者は、そんなことは知らないので、平気で悪事をこなすのだ。なにせ、死ねば無になると思い込んでいるので、ならば生きている内に散々悪いことをしてでも、金を稼ぐ、利益を得るのだ!という考えで凝り固まっているからな。

 しかし、そんな彼らに待っているのは、将来、つまり死後の世界、そして来世再生した後の地獄のような暮らしなのである。

自殺志願者はこちら↓

自殺の霊的知識

自殺してはならない霊的な理由