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自殺してはならない理由


○人間はなぜ、死滅に対して本能的な恐怖を感じるのですか。
「それは、無ほど恐ろしいものはないからである」

○死後も生命があるのではないか、その感じを、人間はどこから引き出すのでしょうか。
「それは、受肉以前に霊であった時の生活の知識からである。肉体に宿っても、霊の時代のおぼろな記憶が残っているものである」
〔注解〕いつの時代も、人間は死後の問題に取り組んできた。これは人間にとり当然のことである。現世の生活をどんなに大事にしたところで、その時はほんとに短い、また、いつどんなことで死なないとも限らない、明日のことは分からないし、不安に満ちている、こう感じるからである。死んだらどうなるのか?これが大問題となる、それは永遠に続くのかどうか、それが知りたくなる。これから未知の国で暮そうとする者は、先ずその国の状況が知りたくなるもの。死んだら何処へ行くのか、永遠に続くのか、これは問わずにはおれなくなるところだ。
 消滅の観念は理性に反する。どんなに尻軽の人間でも、いざ自分が死ぬという時には、これから先どうなるのか、自問自答し、自ずから希望をもちたくなるものだ。来世を信じないで神を信じることは理屈に合わぬ。未来のよい生活の予感というものが、すべての人の胸の奥にある。神はいわれなくそれをお与えになってる筈がない。
 大自然の生命、そういう観念が存在するが、これは我々個々人の存在も失われないことを暗示している。何故なら、もし仮に霊的実体が無限の大海に埋没するとなれば、我々の肉体が生き永らえたとて何になろう。それは我々の死滅に等しいのだから。