○決闘は最も合法的な自己防衛と考えてよろしいですか。
「いや、これは殺人である。野蛮と申すべき愚行である。文明が進み道義が進歩すれば、決闘がその昔、神の正義の判決と思われていた、あの馬鹿らしさと共に自明となろう」

○弱い故に、殺されることが分かっている人にとって、決闘は殺人と考えられますか。
「この場合は、自殺である」
-どちらが死ぬか分からない場合は、殺人ですか、自殺ですか。
「それは殺人であり自殺行為である」

○決闘はいわば名誉ある事とされますが、この点はいかがですか。
「誇りと虚しさ、この二つの人間愛の傷」
-しかし、人間の誇りが危急存亡に瀕し、戦わねば卑怯者となる、そのような場合があるのではありませんか。
「それは慣習・慣行いかんによる。国により時代によって、それをどう見るかは違ってくる。しかし、人間が更に善良に更に道義的となれば、真の名誉とは地上的感情を超えたところにある事が分かる。また、人を殺したり殺されたりする事が名誉ではなく、誤りを正すことこそ真の名誉である事が分かるようになる」