○霊は人をより好みしますか。
「善霊は、善良な人、自己を改善する人、すべてと交感する。低級霊は悪人、悪に馴染む者と交感する。どちらの場合も、その接触は気持が同じであることによる」

○ある人に対するある霊の情愛というものは、もっぱら心情だけのものですか。
「本当の情愛には、肉感的なものは少しもない。しかし、霊が生者に接触する時は、必ずしも情愛だけではない。というのは、人間的な情の追憶があるかもしれないからである」

○霊は私共の不幸や成功に関心をもちますか。私共の幸福を願っている彼等は、私共が病気になると悲しみますか。
「善霊は、自分に出来る良い事を諸君等にしてやりたいと思っているし、諸君らが自分の不幸に耐え切れず投げ出せば、そのことを悲しむ。何となれば、この場合は、その不幸から何の成果も得られないから、つまり病気を治す良薬をはねつける病人のようなものだから」

○霊友達を最も悲しませる病気とは何ですか。身体の病気、それとも道徳的な欠陥ですか。
「彼等が最も悲しむのは、諸君等の利己心と無慈悲な心。これが一切の諸君等の苦悩の原因となるからである」

○故人となっている身内や友人達は、全く他人の霊達よりも私共に共感をもっているのでしょうか。
「それは間違いなくそうである。彼等は自分の力相応に、諸君等を霊として守っている」
-彼等は私共が抱いている彼等への情愛を感じていますか。
「全くそのとおり、しかしながら、彼等を忘れる者達は彼等も忘れる」