○霊は肉体に宿ると、物質と一つになってしまうのですか。
「物質は霊の外被に過ぎない、あたかも着物が肉体の外被であるように。霊が肉体に入っても、自己の霊性の特徴を失うことはない」

○肉体に宿って後も、霊はその能力を自由に発揮しますか。
「能力発揮はどうしても肉体器官に左右される。肉体は鈍重だから、当然その発揮は弱められてしまう」
-では、肉体は霊の能力発揮には障害である、丁度くもりガラスが光線の自由な透射に障害であるように、こう考えてよろしいですか。
「その通り、甚だしく不透明な障害物である」

○地上生活中の霊の能力発揮は、肉体の発達状況に支配されるわけですね。
「肉体は霊性発揮の通路であるから、どうしても肉体器官の発達程度や健全かどうかにかかってくる。これは手仕事の良し悪しが、その道具に左右されるのと同じ事である」

○そんなに肉体器官の影響が大きいのなら、脳の発達と、道徳や知力の発達とには深い関連があると、こう考えてよろしいですか。
「原因と結果を混同してはいけない。能力の根源は常に霊である。肉体が能力を発揮しているのではなくて、能力によって肉体が動いているのである」
-ではご意見に従うと、人間の資質の相違は、ただ本人の霊の状態にのみ左右されるということですか。
「ただ霊にのみということは、全く正しいとはいえない。勿論、霊の資質いかんが、その人物の資質の根源となっているが、誰しも魂本来の能力発揮に、大なり小なりブレーキとなっている肉体の影響も考慮されねばならない」