○私共の再生は、この地球上で繰り返し行われるのですか。
「いや、すべて地球上とは限らない。多くの天体で再生が行われる。現在諸君が生きているこの地球は、諸君にとって、最初の地上生活でもないし、また最後でもない。しかし、最も物質的な生活の中の一つであり、完全からは最も遠いものである」

○再生は次々と別の天体へ移りながら行われるのですか。それとも、同じ天体で何回か再生して次の天体へ移るのですか。
「現在より高級の天体へ行けるだけの進歩をしない場合は、同じ天体で数多く再生を繰り返すことになる」
-では、私共は何度もこれから地球に生まれ変わるわけですか。
「その通り」
-私共が、今後別の天体で生活した後、再び地球に生まれ変わることも出来ますか。
「それは可能である。これまでも諸君は、別の天体の生活を経てきているかもしれない」

○そのように、二度地球に戻って再生することは必要なことですか。
「いやそんなことはない。しかし、もし諸君が進歩しなければ、地球より良くない、あるいはずっと劣った天体に行くことになるかもしれない」

○そのような二度の地球生活には、何か得るところがありますか。
「特殊の使命がある場合は別として、特に利益はない。使命がある場合は、生まれる所が地球であれ、他の天体であれ、霊は進歩する」
-むしろ再生せず、霊として生きる方が幸福なのではありませんか。
「いや、断じて違う。再生すべきだ。我々は神へ向って限りなく進みたいと思うからだ」

○別の天体で生活した者が、初めて地球に再生することが出来ますか。
「できる。諸君が他の天体へ再生するのと同じことだ。宇宙のすべての天体は、固い絆で結ばれている」
-現在地球で生活している者のうち、初めて地球へ再生して来ている者もありますか。
「大部分がそうだ。種々の進歩の段階の者が含まれている」
-初めて地球へ来ている霊を見分ける、何かしるしがありますか。
「そんなことは、諸君にとり余り用のないことだ」

○完全と至福に到達するには、宇宙のすべての天体で生活を体験する必要があるのですか。
「そんな必要はない。同程度の天体が沢山あるから、それらへ移ったとて目新しい体験をすることにならなから」
-では、同じ天体に何度も再生するというのは、何故ですか。
「再生する度に、違った境遇に生まれる。そのことで本人は新しい体験を重ねることになるのだ」

○以前住んでいた天体より低次の天体に入って、霊は肉体をとって生存できますか。
「できる。進化の手助けをする使命がある場合には可能である。この場合、彼等は喜んで、その下降生活の十字架を負う。このおかげで彼等は進歩の機会を得ることになるからだ」
-この下降生活が贖罪の為に行われることはありませんか。又、手に負えぬ霊が神によって送られるということはありませんか。
「彼等はそのままとどまる、だが退歩するわけではない。手に負えぬ霊達は進歩しないということで罰せられる。また、本人の性情に適した状況下で、同じ間違った人生を再開せねばならぬことでも罰せられる」
-その同じ人生を再開させられるのは、どういう霊達ですか。
「自己の使命を全うしなかった者。あるいは、受けるべき試練に耐え得なかった者達」

○特定の天体に生存している人類は、皆同じ発展段階にあるわけですか。
「いや、それは地球の人類の場合と同じだ。進歩している者もあれば、未発達の者もある」

○地球から別の天体へと再生する場合、霊は地球で獲得した知性を具えたまま行くのですか。
「その通りだ。一度獲得した知性は失われることはない。だが、知性を発揮する方法は同じではないかもしれぬ。というのは、進歩の程度と新しく身に付ける肉体の質によって、発揮の方法が違ってくるからである」

○他の天体に住んでいる人類も、私共のような肉体をもっているのですか。
「それは必ずもっている。霊魂が物質に働きかけるには肉体が必要だからだ。だが、肉体は霊の浄化の程度に応じて、濃厚であったり精妙であったりする違いはある。また行くべき天体を決定するのもこの浄化の程度である。我等が父なる神の家には、多くの宿があり、この宿には多くの段階があるのだ。地上にありつつこの事を知り、この事実に気付いている者達がいる、また全くこの洞察をもたぬ者達もいる」

○他の天体の物理的・精神的状況につき、何か正確な知識を私共はもつことが出来ますか。
「我々霊は、諸君の到達した発達程度に応じて、答えを与えるのみ。我々はその秘密を万人に示してはいけないのだ。何となれば、それを洩らしても理解できない発達程度の人々がいて、彼等はそれを知ると混乱に陥るからだ」

○別の天体へ再生する場合は、霊は赤ん坊となって生まれるのですか。
「どこの天体でも赤ん坊となって生まれる必要がある。だが、どこの天体でも、地上の赤ん坊のように愚かであるとは限らない」

○霊は、次に再生する天体を、自分で選ぶことが出来ますか。
「必ずしもそうは出来ない。しかし、彼は希望することが出来るし、その希望は叶えられるかもしれない。ただそれは本人がそれに相応しい時に限る。実は、霊の発達に見合った天体なら、いつでも行けるようになっている」
-もし霊が希望をもっていない場合は、何によって再生する天体が決められるのですか。
「霊の発達の程度によって決められる」

○どの天体の居住者も、肉体的・精神的状態は、皆同じようなものですか。
「いや違う。つまり天体というものは、そこの居住者と同じように、進歩の法に従っている。どの天体も、諸君の地球のように、低い段階から出発している。従って、地球も他の天体が経過したように、変化を遂げることになろう。やがて人類が善良となった暁は、地球は地上天国と化すだろう」
〔注解〕現在地上に生存する民族は漸次消滅し、もっと完全な民族が出現する事になろう、丁度現在の民族が、先住の劣等な民族の後を受けたように、新しい民族が、我々現存民族に続いて出てくる。

○物質的生活をすべて終わり、希薄な媒体以外に何もつけていない霊ばかりが住んでいる天体がありますか。「ある。その媒体は極めて希薄なので、諸君から見ると、何も着けていないようだ。これこそ完全浄化の霊達の状態だ」
-すると、これら霊の媒体と、霊そのものとの間には、はっきりした区別はないということですか。
「区別というものは存在しない。両者の差は漸次減少し、あたかも、夜の闇が黎明(れいめい)の中に融け込んでいるように、両者は互いに入り交っている」

○霊の媒体の素材は、どの天体でも同じですか。
「いや、天体により精妙さに差がある。別の天体へ変わる時、霊はその天体に固有の物質を身にまとう。即ち、その外被の波長を変える」

○肉体をもたない霊は、特殊な天体に居住するのですか。それとも、天体から離れた宇宙空間に居住するのですか。
「彼等はいずれかの天体に居住している。しかし、それは人間が地上に縛られているように、その天体に縛り付けられている訳ではない。彼等は自在に移動する力を所有している。この点、彼等は何処にでも在ると言うことが出来る」
〔注解〕霊の伝えるところによると、地球は、その居住者の肉体的・精神的資質の点では、この太陽系の惑星の中でも、最低のものの一つであると。火星は、ある点では、地球の人類よりも低い。木星は、あらゆる点で、地球人より遥かに優れている。太陽は肉体をもつ者の住む世界ではないが、高級霊達の集まる場である。これら高級霊は某処から、太陽系の各天体に向け、その思想を放射している。彼等はこれら諸天体を低位の霊の媒介を通じて支配している。彼等は宇宙液状体を媒介物として、彼等の作用をそれら低位の霊へ向けて送達するという方式をとっている。物理的な点では、太陽は霊気の中枢のようである。この点、他の太陽も、その本質や機能は、我が太陽と同様に思われる。
 天体の大きさ、太陽からの距離は、その天体の進歩程度とは必ずしも関係は無い。即ち、金星は地球よりも進歩しており、土星は木星よりは進歩していない。
地球上の著名な人物の多数は、完全に最も近い天体の一つである木星に、再生すると言われる。更に驚いたことだが、地上では有名でなかった人達が、進歩した天体に再生が許されているということである。しかし、次のことを思う時、これは驚くには当らない。第一に、我々の目には目立った地位にはなかったが、ある使命を帯びて地上に遣わされていた霊達がいたということ。第二に進歩によって、地球と木星の中間くらいの生活を送っていたであろう霊がいたということ。第三に、木星にも地球同様に、多数の進歩の段階があり、地上の奴隷と教養人の差のような差が、木星にあるかもしれないということ。哲学者と同じ町に住むから、無学な人が哲学者と同レベルにあるとは言えないように、霊が木星に住んでいるから、木星の最高級の人物と同レベルということはあり得ない。