○霊が肉体をとって誕生する目的は何ですか。
「完全に到達する手段として、神の課し給うた必要な体験である。ある霊にとっては罪滅ぼしの意味をもち、またある霊には、これをもって使命を果たすことになる。完全を達成するために、彼等は地上生活のあらゆる盛衰変化を体験せねばならぬ。罪滅ぼしのために色々経験をすることは大変有用なことである。この誕生のためにはまたもう一つの目的がある。即ち、創造の事業に役割を果たせる霊になること、これである。この目的に沿い、彼は誕生した世界の物質状況と調和した道具に相応しいものになる。またこれを通じて、彼が神から任ぜられたその世界と結びつつ、彼固有の仕事を果たすことが出来るのである。かくて、彼は一つの歯車の如く、自己の役割をもって貢献し、他方では自分自身の進歩向上をも達成するのである」

○初めから正しい道を歩いて来た霊にも、物質界誕生が必要ですか。
「霊は、初め、すべて素朴で無知なものとして創られた。彼等は地上生活の苦難と闘争を通じて教訓を獲得するのである。苦しみなくして、努力なくして、経験から得る功罪なくして、公正なる神も、一つの霊といえど幸福ならしめることが出来ようか」
-もしそうなら、正道を歩いても、何の得にもならないということになりませんか。正道を歩いたとて、なおかつ地上に生まれ、苦しみを味わはねばならないのですから。
「そのような霊は、他よりも早く、完成の終着点に到達する。しかも、苦痛というものは、霊のもつ不完全さに起因することが多いから、従って欠点が少なければ、苦痛も少なくて済む。だから、他を妬んだり、羨んだり、欲や野心を持たぬ霊は、欠陥が少ないから、それから生じる苦痛を受けなくて済むのである」