○私達霊団の者も皆さんも、共に大霊への奉仕者です。ただ私達は皆さんよりホンの少しばかり先を歩んでいるというに過ぎません。そこでこうして引き返してきて、これまでに学んだものの中から皆さんのお役に立つものをお分けしようというわけです。お互いに扶助し合うということが生命の根本原理だからです。互助の精神のないところには荒廃があるのみです。互助の精神のあるところには平和と幸せが生まれます。地上世界はその互助の精神によって新しい社会を築かないといけません。原理はいたって簡単なのです。人間がそれをややこしくしているのです。

○そもそも私達が地上へ戻って来る目的はそこにあるのです。すわち、たった一冊の書物、たった一つの宗教、たった一人の指導者-それが地上の人間であっても霊界の存在であっても-そういう限られたものに自分の全てを託してはいけない、それよりも神の摂理に従順であるように心掛けなさいと申し上げる為です。それだけは絶対に裏切らない、絶対に間違うということがないからです。

○地上世界にもこれまでに何度となく霊的啓示がもたらされ、そして失われていくということが繰り返されてまいりましたが、今後こそは前面に押し出して二度と失われることにないようにしようとの決意のもとに、大々的な努力がなされております。私はその為の一個の道具にすぎません。今度こそは物質万能主義と利己主義の勢力の跋扈(ばっこ)を抑制し、人間がややもすると囚(とりこ)になってしまいがちな煩悩に負けないようにする為の努力がなされております。その為には日常生活の中にそうした霊的真理を生かしていくしかないのです。

○私達がこうした真理の普及に努力するのは、それが霊的摂理のみならず物的法則とも密接に係わり合っているからです。私達の目から見れば物質界も大霊の支配下の全大宇宙の一部であり、絶望の淵に喘ぐ地上人類の苦悩に無関心でいては、宗教心を説く資格はありません。

○私は私をこの地上へ派遣した霊団の代弁者にすぎません。私自身の栄誉とか褒賞とかを求める気持は微塵もございません。誇大に宣伝したり地上時代の偉そうな人物名を名乗ったりする趣味も持ち合わせません。私はただこれまで申し上げたような霊的真理、永い間忘れ去られていた真理に改めて[神の真理]のシールを貼って、こうして地上へお届けする為の道具であることに喜びを感じているのです。

○私の役目は私の所属する霊団からのメッセージをお届けすることです。手塩にかけて養成したこの霊媒と私自身の霊力の力量の範囲内で受け取ったものを忠実に伝達する努力を続けてまいりました。私はたたお役に立てばそれでよいのです。もしも私がお伝えするささやかな教えが、人生の嵐の中にあるたった一個の魂の一服の憩いとなり、疑念の嵐を潜り抜けた後の確信の港となれば、或いは又、こうした一見なんでもなさそうな素朴な霊的真理の聖域の中に幸せを見出し生き甲斐を覚えさせてあげることになれば、父なる神から仰せつかった仕事のいくばくかを成就したことになります。

○こうして私達が霊的真理の普及に努力している一方には、この真理そのものよりもそれを伝える道具つまり通信霊の身元の詮索の方か大事だと思っている人が大勢いるようです。その霊が地上で白人であろうが黒人であろうが黄色人種であろうがレッド・インディアンであろうが、それでどう違ってくるというのでしょう。神の真理が教養豊かな人によって届けられようと無学な人によって届けられようと、それが真理に間違いなければ、純粋の真理でありさえすれば、そんなことはどうでもよいことではないでしょうか。

○私達は物質の世界の子等がいかにすれば伸び伸びと生きることが出来るか、いかにすれば霊的真理の光に浴することが出来るか、いかにすれば人間的産物である教義への隷属状態から脱け出せるかをお教えしようと努力しているところです。もとよりそれは容易な仕事ではありません。なぜなら、一旦宗教的束縛を受けるようになると、その迷信の厚い壁を真理の光が突き抜けるには永い時間を要するからです。

○強大な霊の勢力があなた方の物質の世界へ差し向けられております。全ての国において霊力の強い働きかけが感じ取れるようになるでしょう。地上世界にはびこる利己主義と無知に対抗して、なすべき大切な仕事があるからです。いずれはそれも征服されることでしょうが、それまでの過程において大変な苦悩があることでしょう。

○皆さんの味方として差し向けられる霊は色々です。地上で顔見知りだった人、血縁のあった人、更にはそうした地上的縁とは無関係に、ただ地上人類への愛に動かされてやって来る高級霊もいます。背後霊というと人間はとかく名前を知っている人達のことを頭に浮かべがちですが、その他に、自分の存在を知ってもらいたいとも功績を認めてもらいたいとも思わず、ただ持てる霊力を役立てたい一心から働きかける霊が無数にいることを忘れないでください。

○霊にかかわることは慎重な配慮による養成と進歩を要します。急激な変心は永続きしません。私達の仕事は永続性を目標にしているのです。一人また一人と、暗闇から光明へ、無知から知識へ、迷信から真理へと這い出るごとに地上世界が進歩するのです。その一人ひとりが物質第一主義の棺に打ち込む一本の釘なのです。

○私達が行なっている仕事が今後もますます要請されてまいります。地上世界は流血と悲劇と苦悩に溢れております。無明故に神の摂理にそった生き方をせずに、暗黒と絶望へ向かう道を選択してしまいました。そこで私達は希望と光明と安らぎと調和へ導く叡智をお教えしようとしているのです。それを地上の人間は無明故に軽蔑しようとします。お届けするメッセージを拒絶します。霊力の働きかけを否定します。しかしそうした態度にはお構いなく真理は地上へ広がっていくことは間違いありません。大霊を始源としているからです。

○私が使用するこの霊媒の口からもしも皆さんの理性を反発させるもの、神の愛と矛盾すること、愚かしいこと、知性を侮辱するものが聞かれるようになったら、その時はもはや私の時代は終わったこと、私の仕事が挫折したことを意味します。

○スピリチュアリズムの活動は、放棄された信仰の瓦礫(がれき)の中にあって人類が懐疑と猜疑の為に全てを拒絶してしまうことなく、実と殻、事実と神話とを選り分けて、どの宗教にも包蔵されていながら幼稚な人間的想像の産物の下に埋もれてきた霊的真理に目を向けるよう導くという、大きな使命の一環なのです。

○こうして地上世界の為の仕事に従事している私達の多くは、これから先の地上はこうなるという未来像を見せて頂いております。それを受け入れ能力のある地上の同志に伝え、挫けがちな心を鼓舞しております。私が見せて頂いた未来図に較べると現在の地上世界が非常に醜く見えます。が私には地上世界はこれほどまで立派になりうるのだ、こうならねばならないのだということが分かっております。あとは[時間]の問題です。それを早めるも遅らせるも人類の自覚一つに掛かっております。

○人間はやはり神の摂理に則った生き方をしなければならないのだと思い知るまでは、混沌と破綻と悲劇と崩壊の止む時はないでしょう。私達は人間も本来は[霊]であることを原理とした摂理を説くほかはありません。なぜなら、物的なものが朽ち果てて塵となった後になお残るのは霊的なものだからです。物的なものだけに目を向けている人間は大きな過ちを犯します。なぜなら、その生き方は幻影を追い求めて永遠なるものを忘れているからです。いたって簡単なことなのですが、そのことが未だに理解されておりません。

○人間の心の中には常に[人間的なもの]と[霊的なもの]との葛藤があります。霊的なものが勝てば神との一体感を自覚します。人間的なものが勝った時は空しさを覚えます。そこで私達は人間を、本人がこれが一番良いと思っている道ではなく、この道の方がより大きな存在価値を発揮するという方向へ導いてあげる必要があるのです。

○身体の健康状態とは別に、皆さんを取り巻いている雰囲気と地上全体を取り巻いている大気が憎悪と凶暴性に満ちていて、私達が突き抜けるのに苦心惨憺することがあります。霊の目には見るも恐ろしい様相を呈しております。私達霊団はそうした病める地上世界-貪欲をむき出しにし、利己主義が支配し、本来の霊的属性を発揮している人がホンの一握りしかいない世界を何とかして改めたいと望んでいるのです。

○全生命の基盤となっている永遠の実在に関する知識を広めることは、もとより私達の仕事の一環です。生命は霊であり霊は生命だからです。しかし同時に人間は肉体を携えた[霊]であり、霊を宿した[肉体]ではないということ、肉体はその所有者が自我を発揮する為の仮の宿にすぎないという事実を、受け入れる用意の出来た人達に教えてあげることも大切な仕事です。

○困ったことに人間は自分に都合のよいことが都合のよいタイミングで生じてくれることを望みます。しかし私達はそういう期待にはお応えしかねます。私達には私達なりのタイミングがあります。皆さんよりは先見の明が開けておりますから、皆さんにとってのその時点でどうなるのが一番良いかの判断は、皆さん自身よりは私達の方が上です。地上の人間の祈りを聞いていると、もしもその通りに叶えさせてあげたら大変なことになりかねないことが沢山あります。

○神も、所詮は人間という物的な道具を使用するしかないのです。あなた方は霊力が地上へ働きかける為の道具です。ですから心を開き、受身的になり、先入観を取り除くことが大切です。人の為に役立ちたいという願望を抱くことが大切です。その願望に感応して、その為に必要な援助が届けられます。

○改めて申し上げるまでもないことですが、私達は皆さん方の献身的奉仕精神に呼応して献身するということに徹しており、その精神が無視されることは絶対にありません。と言って私達による援助は必ずしも皆さんが望んでおられる通りのものとは限りません。結果的に皆さんにとって好ましい形になるように、まず霊的理解力を培うことに努力します。皆さんの我がままに負けて程度を下げた形で妥協するよりも、高度なレベルまで皆さんに向上して頂く方が良いに決まっています。ここにお集まりの方だけでなく、世界各地の受け入れる用意の出来た人々に、真の自我に目覚めて頂こうと私達が努力しているそもそもの目的は結局はそこにあるであり、それが私達が皆さんに求める理想なのです。

○私達は命令はしません。皆さん方をロボットや操り人形のように扱うことはしません。協力者であって欲しいのです。インスピレーション、コミュニケーション、ヒーリング、その他いかなる形にせよ、霊力を地上へ届ける道具としての受容性を伸ばして頂きたいのです。

○皆さんがシルバーバーチとお呼びくださっている私は、霊界の無限の知識のホンの一部を託されているだけです。ですが、皆さんが更に進化すれば、私よりもっと立派な指導霊が、私を利用して一段と高い次元の知識と叡智を授ける手筈を整えております。

○もうこれでお終いという段階は来ません。完全というものは存在しないのです。皆さんも私も進化の途上にあります。そして私より進化した霊の話によりますと、その上にも更に進化した神霊が働いているということです。

○正しい知識を地上に普及させる-これが私達霊団の使命の一環です。一環とはいえ大変な仕事です。霊的実在に関する地上世界のあまりの無知に、このまま放置していては大変なことになるとの認識がこちらの世界で広まりました。その無知による弊害があらゆる面で顕著になってきたからです。地上世界だけではありません。霊界側にもそれが反映され始めたのです。どの宗教も自分のところの教義を信じた者は死後たちまち光輝溢れる霊となって、悩みや労苦から解放されるかに説いておりますが、事実はそうではありません。これほど真実からかけ離れた教えはありません。

○地上世界の無知による弊害を見るに忍びず、これは何としても思い切った手段を講じて霊的実在に関する正しい知識を普及させなければとの決断がなされました。私がこうして何十年にもわたってこのサークルで語り続けているのもその一環です。[霊的]というと何か掴みどころのない神秘的なものを想像なさりがちですが、そうではなくて実在そのものなのです。何代にもわたって引き継がれてきた誤解・無知・偏見・虚言・虚偽・迷信-要するに無数の人類を暗黒の抑圧の中に閉じ込めてきた勢力を取り除かねばなりませんでしたし、今なおそれを続けております。