私の机の上の左側にスピリチュアリズム関係の書物が並べてある。数えると96冊ある。それらを丹念に読んできて、今私が抱いている感慨は、ニュートン流の譬えを用いれば、果てしなく広がる大海原の浅瀬を膝まで浸かって歩いている少年のようなものだということである。
 しかし間違いなく言えることは、未知の海が目の前にあるということ、今自分が歩いているのはそのほんの端っこに過ぎないこと、そこから沖へ向かって行けば、自分の背も届かなくなる程の深みがあり、いずれ人類は徐々にではあってもそこへ入って行く運命にあるということである。
 次章では、創造主はなぜ今の時代になってこの地球という天体に、こうした新しい知的啓示をもたらそうとしているのか、その目的は何なのかについて考えてみたい。それさえ明らかになれば、長い間嘲笑と軽蔑の対象とされてきたスピリチュアリズムが、実は人類史上最も重大な発見であり、その重要性にいち早く気付いた人は、新大陸を発見したコロンブス、キリストの福音の重大性に気付いたパウロ、或いは大自然の法則を発見したニュートンにも優る人物であったという私の主張が理解して頂けるであろう。