死後の世界は親和力の世界である。親和性を持つ者同士が結ばれる。口もきかない亭主、ヒステリーの奥さん、そんなカップルはあの世では一緒にならない。辛かった地上生活を終えた後、次の本格的な霊界での生活に入るに先立って、全てのことが満ち足りて、思いのままになる。美しさとのどかさと妙なる音楽に満ちた環境の中で、心の通い合う者が集まって生活を営む。
 美しい庭園、繚乱の花、緑なす森林、豊かに水を湛える湖水、忠実な動物達-こうした夢のような環境について、先輩霊達が、今なお薄汚い家屋で無為に過ごしている我々に、生き生きとした情報を伝えてくれることが可能になったのである。そこには金持ちも貧乏人もいない。職人は相変わらずその腕を生かした仕事に勤しむ。が、それは金を稼ぐ為ではなく、その仕事が楽しいからである。各々がその才能を生かして、共同社会の為に貢献する。
 一方、高邁な次元からの使者、バイブルにいう〝天使〟からの指導と援助もある。が、その全てを包括して、かのキリストの霊が、あたかも親鳥がヒナを抱える如くに、その影響力を地球圏のあらゆる界層に行使しているという。理性も正義も、親和力も理解力も、その起原はキリストに遡るという。