自殺ダメ


 (自殺ダメ管理人よりの注意 この元の文章は古い時代の難解な漢字が使用されている箇所が多数あり、辞書で調べながら現代で使用するような簡単な漢字に変換して入力しています。しかし、入力の過程で、間違える可能性もあります故、どうかご了承ください)

ステッド『人間のエネルギーは「生命力」から出ているのだが、我々にその生命力の何であるかは判らない。ただ我々はそれがいかに働くかを知っている。「性」は生命力の主なる表現であるが、しかし性は根本的ではない。生命は性以前に存在した。生命力の促進によりて性が伴うのだ。又その生命力こそ、こちらの世界で一層我々に大なるエネルギーを与えるもので、それが現れて知識欲となり、知識に関する思索力となり、又着々として進んで止まぬ個性の発達ともなるのだ。無論何人も理智的方面のみならず情緒方面にも発達せねばならない。こちらの世界の愛は地上のそれよりは遙かに細やかである。それは最早生殖とは関係しない、それは所有したり、束縛したりしようとはしない。それは魂の交流である。地上の愛の精である。地上と同じくこちらの世界でも男と女とは違う。女性は一層情的であり、男性は一層智的である。完全人は全ての方面が均等に発達すべきだが、神の摂理で宇宙間の人類は男性であり女性である。のみならず、多くの太陽系の天体の居住者とても、いかに各自の間に相違があっても、それが両性に分かれていることは全てを通じて変わらない。陰陽両性-これは一切の物的生活の二大原質である。他の宇宙に行ったらこれ等二大原質は或は合一するのかも知れない。が、私の知れる限りに於いてはそれは二つである』(四月十五日)