自殺ダメ


 (自殺ダメ管理人よりの注意 この元の文章は古い時代の難解な漢字が使用されている箇所が多数あり、辞書で調べながら現代で使用するような簡単な漢字に変換して入力しています。しかし、入力の過程で、間違える可能性もあります故、どうかご了承ください)


 個人的生活の彼方

 浅野和三郎 訳並びに評釈

 次に述べるところは、魂が順次に辿るべき工程表、所謂道中記とも称すべきものである。
(一)物質界(これが個人的存在の発端である)
(二)中間界(古代人の所謂冥府(ヘーズ)で、死の直後に於いて各自が置かれる休養地)
(三)夢幻界(幽界の入り口で、仏教徒の所謂蓮のうてな式の極楽浄土、一部の人達から常夏の国と呼ばれる所である。要するに帰幽者が、地上生活の楽しかった記憶のみを寄せ集めて築き上げた、取りとめのない夢想境)
(四)色彩界(幽界の第二段で、個々の意念の働きが漸く自由自在となり、振動の極めて烈しい多彩多様の形態を造っている)
(五)光焔界(幽界の第三段で、そろそろ外貌、色彩、感情等から離脱し、自我の天分職責を自覚し、個人生活を離れて共同の宇宙生活に入る)
(六)光明界(これが私の所謂霊界で、各自の魂は無色となり、喜怒哀楽の心の模様の上に超越してしまう。無色は結局完全に均整のとれた純理の表現なのである)
(七)超越界(これが私の所謂神界で、無上智の理想境であり、ここには過去、現在、未来の区別もなく、一切の存在が完全に意識されるのである。これが真の生命の実相である。現在の地球生命の存続中に、人間としてこの境に入るものは殆ど無い)
類魂-同一系統に属する多くの魂の集団で、所属の魂と魂とはお互いに共鳴感応する。類魂は単数にして同時に複数である。そして類魂の指導霊が、統一原理の賦与者である。
表現形式-第一の仮相が物質的肉体、第二の仮相が、第三界、第四界等に於いて造る幽的形態、第三の仮相が球状体で、これが太陽意識の象徴である。
(評釈)ここに説く所は既に『永遠の大道』中に述べてある所を、更に繰り返したもので、読者の注意を喚起すべく、念の為にここに再録されたに過ぎない。マイヤースが試みている七界の分類法は、大体に於いて正常である。読者はこれによりて、ほぼ死後の世界につきての概念が獲られると思う。但し私としては夢幻界、色彩界、光焔界の三界をひっくるめて幽界と呼びたい。何となれば、幽界居住者からの通信を精査討究してみると、彼等は心境の変化につれ、同一人物でありながら、或る時は夢幻界に住み、或る時は色彩界、光焔界等に住むものと思考せらるるからである。尚詳細は括弧の中の注釈を精読されたい。
 類魂説はマイヤースの通信中の、最も概要事項であるから、特に読者の注意を希望する。私の提唱する創造的再生説、又守護霊説は、この類魂説の真解によりて初めて釈然と判る。
 次にマイヤースが自我の表現形式を、三種類に分類しているのも実に卓見で、私の調査の結果とも全然符合する。『自我』は無形の実在である。我々はそれが何等かの形態に宿った時にのみ、初めて認識し得るのであるが、現在最も優れた霊媒能力の活用によりて認識し得るところでは、肉体以上に、確かに二種の表現形式、仮相がある。即ち一は肉体に酷似した幽的形態、一は極度に細かな振動を為しつつある光球状の形態である。これ等につきての充分な知識なしには、到底これから説く高等な心霊上の問題は判らない。