自殺ダメ



 『これが死後の世界だ』M・H・エバンズ著 近藤千雄訳より

 P144からの抜粋

 以上は大人の見た子供の生活であるが、今度は子供自身はどんな観方をしているかを子供自身の口から聞いてみよう。出典はカミンズの『彼らは今も生きている』。質問者はカミンズ女史のよき理解者で協力者のギブズ女史。語っているのはエリザベスと名乗る少女。本来カミンズ女史は自動書記霊媒であるが、この通信だけは突如として現れた入神談話である。用語は曖昧であるが全体に自然さが流れている点に注目して頂きたい。

 エリザベス「又お話出来るのね。この間も随分話したっけ。でもあの時はママに伝えて欲しいことばかり喋っちゃって・・・。だって、あたし、地上にいた時よりずっと賢くなっていることをママに知ってもらいたかったの。今なら絶対ママに負けないと思うわ。ところで、おばさんはお人形と遊んだことある?」
 (私は「おばさんはお転婆だったから、お人形が嫌いだった」と笑いながら答えておいた)
 エ「こうして地上に戻って昔のあたしに帰るのは、丁度お人形さんと遊ぶ時みたいで、とっても面白いわ。でもね、こうして話をしているあたしは本当のあたしの一部分、それも、つまんないところだけなの。あたしのママだって同じことよ。こちらの世界ではママのもっと素敵な部分がママの来るのを待っているのよ」
 問「お嬢ちゃんが死んでから最初に連れて行かれた所はどんな所だったか教えてくれない?」
 エ「そうね、話してみようかしら。だけど、おばさんて面白い人ね。まるで先生みたい。だって、聞いても分かんないくせに色んなことを聞いてみるんですもの。(クスクス笑う)小さい時に死んだ人は死んでから随分長い間眠るんだけど、生まれて直ぐ死んだ人だと直ぐに他に身体に入って、そのまま大きくなることがあります。でもそれは滅多にないことよ。大抵の人は目が醒めると大人の人に連れられて、地上と同じ家の沢山ある所へ行くのです。今家があると行ったけど、本当は無いんです。でも地上の家と同じように、そこに住むことが出来るんです。そういうことは案内してくれる大人の人がちゃんと教えて下さいます。
 つまりね、おばさん、あたしが心の中で家のことを考えるとそこに家が出来るんです。あたし達のお友達同士が子供に見えるのも、お互いが心の中に子供のイメージを画いているからなのです。おばさん達だって、お互いが子供の気持ちになって付き合ったら、次第に子供に見えてくる筈よ。
 それから、あたしの身体は地上の人が固いと言ってるもので出来ているのではありません。空気よりもずっと軽くてキメの細かいもので出来ています。その身体には自分が思う通りの形や色を付けることが出来ます。おばさんは気付かなかったでしょうけど、あたしは一度おばさんの心に絵を画いてみたことがあるのよ。あたしは心に思っただけで絵が画けるんです。おばさんもこちらへ来たら画き方を教わります。家を建てようと思えば心の中に家の絵を画くんです。すると、周りにニョキニョキと家が建ち始めます。おとぎ話も全部本当にあることばかりよ」