自殺ダメ



 死後の生命存続を知っていた者はどうなるのかとの問には-
 「そういう人の幽体は希薄化(より高い次元への変化)が進みます。無用であることを知っている器官は次第に委縮していき、ついには消えてなくなります」
 そういう変化は徐々に進むのか、それとも別のケースもあるのかとの問に-
 「それは当人の意識の程度によって違います。意識が高ければ高い程、調整の必要性が少なくなります。こちらは精神の世界であること、つまり意識が主人公である霊的世界であることを常に忘れないでください」
 「低い階層、幽的世界は、多くの点で地上世界の写しのようなものです。それは、新しくやって来た人間が戸惑わずに順応出来るようにとの〝神の配剤〟の一環です」
 こうして死の現象を経た魂が次の階層へ目覚めていくのが本当の意味での〝復活〟で、イエスも説いているし、ヒンズー教の教典である『バガバッド・ギータ』でも説かれています。残念ながらその後の信奉者がそれを正しく解釈していないのです。
 シルバーバーチは死後の生活は皆低い階層から始まるのかとの問に-
 「とんでもありません。それは死後のことを教わっていない者、その種のことに無知な者、霊的事実に対する感性が欠けている者、言い換えれば物的なもの以外の存在が思い浮かべられない者の場合です。幽界も霊的世界の一部です。霊的世界にも低い階層から高い階層まで沢山の段階があり、幽界はその一つに過ぎません」
 「霊的生命の世界は〝界〟〝面〟ないし〝表現の場〟が段階的に繋がっています。進化的な意味での段階であって、地理的な意味ではありません。一段また一段と、次の界へ融合していきます。魂が発達して次の界への適応能力を具わると、自動的にその界へ上昇していくわけです」
 「より低いものがより高いものに場を譲ります。あなた方の言葉で言えば、一旦〝死んで〟、それから〝生まれ変わる〟のです。といって、肉体がなくなるように幽体がなくなるわけではありません。希薄化が進むのです。バイブレーションの低いものが消滅しただけバイブレーションが高まるのです。それがこちらの世界での〝死〟です。死とは本質的には脱皮現象であり、甦りであり、より高いものがより低いものから上昇していくことです」
 「進化する程、自我の未開発の部分を表面へ出てきます。言い換えれば、完全性が発現するほど大霊に近付いていきます。もしも完全性が有限の過程であれば、その内あなた方も大霊と融合していくことになりますが、哲学的に言うと完全性は無限の過程です。進化すればする程、更に進化すべき余地があることに気付くことの連続で、その分だけますます個性化が進むことになります」