自殺ダメ



 地上に生を享けた時、既に寿命の長さが決まっている。その寿命が尽きない内に不自然な方法で生命を断つと、その埋め合わせをする為に再び地上に戻って来なければならない。
 自殺をするのに勇気はいらない。自殺は実は臆病者の取る手段である。挫けず生き通すことこそ勇気がいるのである。自殺は何の解決にもならない。自殺者は本来なら生きるべきであった失われた年数を生きる為に再び地上に戻って来ることがある。死産とか若死するのはこうしたケースである。
 死ぬということを刑罰のように考えてはいけない。死は次の世界へのステップに過ぎない。死亡証明書はいわば宇宙学校の卒業証書のようなものである。学生が大学を出て社会生活に入るように、地上という学校を卒業して次の世界へ進む、その関門に過ぎない。
 いざ卒業となると誰しもそれまでの学校生活に後ろ髪を引かれる思いがするように、他界入りした人間はしばし地上生活に思いが残る。しかし前進する他はない。様々な思いも、新しい世界の物珍しさと自由の中に、いつしか忘れ去られていく。
 地上に生まれて来るスピリットの中には、ホンの僅かな体験しか必要としない者もいる。従って若死する者の全てが前世で自殺した者と考えてはいけない。高級なスピリットが子供の生活を体験しにやって来ることがよくあるのである。そういう子は愛らしさと純心さと優しさに光り輝いて見える。