自殺ダメ



 昨日、書店にフラッと寄ったら、面白い本を発見したので、ここに紹介したい。というのも、当サイトの扱う死後の生命に関連する話だからだ。といっても、スピリチュアリズムの死後の知識ではなく、他のメジャーな既存宗教に関する死後の知識だ。とはいえ、この[図説 地獄](文庫ぎんが堂)に書かれているのは、文字通り地獄に関することばかりだ。故に、天国関連の知識はないな。それに、詳しく書いてあるのは仏教の地獄に関してだ。他のキリスト教とかイスラム教に関しては、サラッとしか書かれていないが、それも一応、最後に紹介しています。

 とにかく、我が国では、一応、仏教徒が一番多い、ということになっているし、実際に葬式は仏教式が圧倒的だし、納骨場所もお寺にある墓が多いし、墓石も仏教式が圧倒的に多いから。だから、その最大のシェアをもつ仏教における地獄の観念を、ここに紹介したい。

 まあ、読めば分かると思うが、到底、現代人の理性では、納得できる話ではない。まあ、それは現代の僧侶連中も同様に、こんな話、本気で信じていないだろうからな。もしも本気で信じているのならば、BMWとかアウディとかレクサスとかメルセデスベンツとかに乗って贅沢するワケないからな。

 まあ、ちょっと読んでみてよ、実にアホらしいから。





 死んだらどうなるのかを完全ガイド!地獄への旅路
 

 楽あれば苦あり、人間が住む世界
 人間道 
 人間道とは、今、私達が住んでいる世界のこと。私達が人間として、この世に生を授かった場所だ。人間として生まれた以上、待ち受けているものは勿論、死だ。
 ↓
 死んじゃった!どうなるの?
 死亡
 冥土では、死者は意生身という大きさも形もない、意識だけの存在になる。真っ暗な道を800里、六日間、ひたすら一人で歩き続ける。そして七日目に、秦広王のところに辿り着く。
 (管理人の言葉 マラソン選手なら三日目で辿り着きそうだな。逆に足の遅い人なら、10日くらいかかるのでは?)
 ↓
 秦広王が生前の行いをチェック!
 秦広王の裁き
 
(死んでから七日目)
 人は死後、初七日の日には全員ここに来て、生前の良い行い、悪い行いについて秦広王に裁かれる。生前の布施、または遺族による布施などが功を奏し寛大な裁きが下される場合がある。
 (管理人の言葉 結局カネ次第かよ!!)
 ↓
 ひとつ積んでは親のため・・・
 賽の河原
 有名な賽の河原も、死後の世界にある。早死にして仏の道を知ることのできなかった子供達が仏塔を建てようとして石を積むが、それを鬼が来て突き崩す。最終的に、子供達は地蔵菩薩によって救われる。
 (管理人の言葉 なんで病死とか戦死とか事故死した幼い子の霊に、こんな酷い仕打ちをするのか?鬼畜かよ)
 ↓
 三途の川を渡って先に進む
 三途川
 川を渡る際、善人は端を渡れるが、大悪人は深くて流れの急な場所、小悪党は浅い場所を歩いて渡らなければならない。室町時代以降は六文の渡し賃を払って、船に乗せてもらうようになった。
 (管理人の言葉 結局、あの世もカネかよ、ハァ)
 ↓
 三途の川の監視員、初江王
 初江王の裁き
 (死んでから14日目)
 ここで閻魔王の裁きに備えて初江王が死者の生前の悪事の数々を調べる。また、初江王は三途の川の監視をしており、死者の様子を見て努力したものには賞を、怠けているものには罰を与えるといわれる。
 (管理人の言葉 善い行いも悪い行いもする前に病死した子供とかはどうなるのかね?)
 ↓
 ふしだらな行為もバレバレ!
 宋帝王の裁き
 (死んでから21日目)
 三途の河を渡った岸の上にある官庁で、生前淫らな罪を犯したかどうかを調べられる。生前に邪淫の罪を犯した男性は、化け猫に性器をかぶりつかれ、女性は大蛇に性器の中にもぐり込まれる。
 (管理人の言葉 性転換手術を受けた者はどうなるのですかな?)
 ↓
 ごまかしや嘘は、許しません!
 五官王の裁き
 (死んでから28日目)
 目・耳・鼻・舌・身。人の五つの官能が原因となる悪業や罪が審理される場所。生前の言動については特に厳しく追求され、亡者の罪の軽重を量る秤が使われる。ここではごまかしや嘘は通用しない。
 (管理人の言葉 ふ~ん)
 ↓
 閻魔様は、全てお見通し!
 (死んでから35日目)
 死後35に目にしてようやく、閻魔王と対面。閻魔王は審判の一人にすぎないのだ。生前の行いが書かれた閻魔帳と、積み重ねてきた悪業の数々が映し出される浄瑠璃の鏡を使い、厳しく審問される。
 (管理人の言葉 白人とか黒人とかヒスパニックとかも、閻魔様が担当なされるのですか?)
 ↓
 死者達の善行悪行を再尋問
 変成王の裁き
 (死んでから42日目)
 五官王と閻魔王から届いた報告書を読みながら、死者達を再尋問する。死者によって三つの道のいずれかを進むように示すが、罪を犯したとされる死者は悪道に入り、銅の煮え湯を浴びることになる。
 (管理人の言葉 何回審判するんだよ!外国の神々の審判に比べて、日本の神仏の審判は、やはり遅々としているな)
 ↓
 いよいよ、最終審判
 泰山王の裁き
 (死んでから49日目)
 最終審判を下すのは泰山王だ。生前の悪行はチェック済みで、天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道につながる六つの鳥居をそれぞれ示し、死者はそれに従って進む。
 (管理人の言葉 やはり日本の地獄の概念も、日本の行政と同様、複雑だ)

 最終判決の末に赴く六つの世界

①天道
 寿命がほぼ永遠で、快楽に満ち溢れた素晴らしい世界。「空居天」「楽変化天」など、さまざまな世界がある。

②人間道
 娑婆と呼ばれる世界で、快楽もあるが、痛みや苦しみも多い世界。私達が住むこの世界のこと。

③修羅道
 修羅となり、戦い続ける世界。苦しみや怒りが絶えないが、地獄のように罪を受ける場所ではない。

④畜生道
 殆ど本能だけで生きている、牛や馬などの動物(畜生)の世界。仏の道を学ぶことができない。

⑤餓鬼道
 常に飢えと渇きに悩まされる餓鬼の世界。食べ物を口に入れようとすると火となり、食べられない。

⑥地獄道
 罪を償わせる為の世界。「等活地獄」、「無間地獄」などの八大地獄やその他様々な地獄がある。



 追記、前述の数々の裁判でも、まだ裁きが決まらぬ場合は、以下のような場所があるらしいですよ。本当に、日本の裁判所と同様、中々判決が確定しないものだなぁ。

 まだまだ裁きます!その他の十王
 平等王
 (死んでから100日目)
 閻魔大王の裁きも含め、7回の審理が行なわれるが、それでも裁きが決まらない場合に登場するのが平等王だ。ここで行なわれる裁きで処遇が悪くなることはほとんどない。
 ↓
 都市王
 (死んでから1年目)
 閻魔大王配下の地獄の王の一人。都市王。罪の重い死者を地獄に導く。しかし、死者の遺族が集まり一周忌の法要を行なえば、死者は苦しみから解放される場合がある。
 ↓
 五道転輪王
 (死んでから2年目)
 十王の最後の王、五道転輪王は、閻魔大王配下の地獄の王の一人。人が死んでから、二年目に死者の魂を裁く裁判官だ。ここでは実質、死者の救済処置がとられる。