死にたい自殺サイト自殺方法自殺ダメ

当サイトは、死にたい人に自殺に関する霊的知識を与えて、自殺を止めさせる自殺防止サイトです。

自殺の霊的知識へ

カテゴリ:★『シルバーバーチの霊訓』 > シルバーバーチ 霊能養成会と青年心霊団

シルバーバーチ 霊能養成会と青年心霊団 目次

容易でない霊能者への道

指導霊による大審議会

霊能者の責務

青年心霊グループの代表との対話

麻薬の問題

臓器移植の問題

神と人間

自由意志と宿命

類魂と再生説

地上界は訓練学校

魂は永遠に消えない傷を負うことはない

薬物の使用は厳禁

 霊能養成会のメンバーを中心として開かれた交霊会で、シルバーバーチは矢つぎ早の質問を受けた。

-地上では肌色による人種差別が問題となっていますが、霊界でもあるのでしょうか。

「霊の世界が何もかも明るく美しいものばかりと思うのは間違いです。なぜなら、そちらの世界から送り込まれてくる者によって構成されているからです。
 もしそちらから送り込まれてくる者が聖人君子ばかりであれば、死後の世界は今直ぐにも天国となるでしょう。ところが残念ながら、現実はおよそそれとはかけ離れております。私達が迎え入れる者の中には、性格のいびつな者、無教養の者-霊的なことに無知な者-がいます。そういうものを学ぶ環境に置かれていなかった人達です。
 また、利己的なことにばかり奔走して、霊的な側面が全く眠ったままの状態でやってくる者もいます。ですから、霊の世界を美と光と素敵さばかりであるかに想像するのは間違いです。
 霊の道具となる為の訓練をなさっているあなた方の役目、つまり霊能者となる為の仕事は、人々に地上生活の本来の生き方を教えることによって、少しずつでも霊の世界の暗い部分を無くしていくことなのです。そうすれば、どちらの世界も明るくなります。地上天国を願うのであれば、そうするよりほかに道はありません」

容易でない霊能者への道

-霊的悟りへの道はなぜこんなに厳しいのでしょうか。

「霊的な褒賞が大した苦労もなく簡単に手に入るものだとすれば、それはあえて手に入れる程の価値はないでしょう。霊性を磨く道は容易ではありません。困難の連続です。奥深く踏み入る程、平坦な人生にはない体験ばかりとなり、孤独を味わうようになります。
 しかしその一方で、内面的にはそれに似合っただけの埋め合わせ-霊性の成長、悟り、背後霊との結束の強化、インスピレーションの増幅、直観的な価値判断力の向上、といったものが身につきます。霊的な成長の成就というのは、そうしたものを身に付けることを言うのです」

-誠実さ、一途さ、献身性をそなえた優秀な霊媒が育った時の、そちら側の反応はどのようなものでしょうか。

「潜在的な霊能者を探し出し、それを指導して[使いものになる霊媒]、つまりこちらから伝達する知識や叡知を純粋な形で受け止めてくれる段階にまで持っていくには、大変な時を要します。そして、その段階に来てから、今度は、内的な成長を成就する段階が始まるのです。
 そういう献身的な霊媒、つまりこちらからの指導を素直に受け入れてくれる有能な人材を確保した時の喜びは、ひとしおです。その霊媒を通してさらに大きな霊力を地上へ送り込み、それだけ多くの成果が成就されるからです。
 地上というところは今もって混沌として、悲劇と暗黒と無意味な苦悶に溢れ、間違った生き方、間違った考えが生み出す病に苦しめられております。そうしたものを一掃して地上なりの威厳と光輝に溢れた生活を創り出す資質を内部に秘めているにもかかわらず、現実がそのような状態であることが哀れに思えてなりません。なぜ人間は暗黒の方を好むのでしょうか。
 が、そこにあなた方の活躍の場があるのです。死別の悲しみに暮れている人には死後の存続の事実を教え、病気に苦しむ人には癒しを与え、生きる目的を見失っている人には本当の[人の道]を教えてあげるのです」

-White Brotherhoodという指導霊ばかりの組織があるそうですが・・・・

「地上の同志を通して最大限の霊力を注ぎ、霊的知識を広めることを使命として働いている高級霊の組織です。極めて高度に組織された集団です。私達はこうして地上で行った仕事の成果を報告する為に、ある特定の時期(地上のイースターとクリスマスに当たる)に地上圏から離れ、私達の本来の住処である界層に帰ります。
 そこで全員が一堂に会し、更に高い界層から私達を指揮しておられる方々から計画の進捗具合、つまりどこが成功しどこが上手くいっていないかを指摘して頂き、総合的な地球浄化の計画の今後の進展の為の指示を仰ぎます」

訳者付記-White Brotherhoodという用語は交霊会では何度か出ていたのであるが、霊言集に出たのはこれが最初である。シルバーバーチの言う[大霊]はもともとGreat White Spiritといい、直訳すれば[大いなる白色の霊]となる。それをシルバーバーチも大抵Whiteを略してGreat Spiritと言っている。この[白色]というのはシルバーバーチのいうShining Ones(光輝く存在)のShining すなわち光り輝いている様子をそう表現したもので、既に形体を失い、ただ白く輝いている存在で、ここに紹介したイラストで言えば、神界に属する。
 実はシルバーバーチも本来は神界の存在でありながら、この地球浄化の大事業の為に、あえてバイブレーションを下げ、このイラストでいえば霊界の上層まで降りてきて、そこから例のインディアンを中継して放送している。
 そういう指導の霊団は地球全体に組織されていて、それをホワイト・ブラザーフッドと呼んでいるのである。どうやらその最高責任者がシルバーバーチらしいのであるが、徹底して謙虚な態度を取り続けるシルバーバーチは、そのことを明からさまには言わない。
 なお、右の一節の後、「シルバーバーチが祈りの言葉を述べた」とあるが、それは省略されている。多分いつもの通りだからであろう。私の推察ではその時の会場は厳粛な雰囲気に溢れ、シルバーバーチも自然に祈りの言葉が出たのであろう。それが終ってから、多分自分が地上の人間とは格が違うという印象を与えないようにという配慮からであろう、養成会メンバーに向かって次のように述べている。この辺りがいかにもシルバーバーチらしいと言えよう。

5b1e37721

次章[霊能者の責務]へ続く

「かく申す私も、あなた方と同じく一個の人間的存在にすぎません。叡知の全て、真理の全てを知り尽くしたわけではありません。地上でいう時間の概念で言えば、私は皆さん方のどなたよりも長い期間を生活してまいりました。その結果として皆さんよりは多くの知識を蓄えております。
 それを、受け入れる用意のできた人に分けてあげるべく、これまでの道を後戻りして地上圏へ降りてくれないかとの要請を受けたのです。もしも私の述べることが皆さんのお役に立てば、それだけでこうして私が戻って来た価値があったことになります。
 今夜ご出席の皆さんが霊能力の開発に努められておられるグループであることは承知しております。霊に宿された資質であり、それを開発することによって、あなた方のもとを訪れる人々の為に役立てることが出来ます。
 霊力はもはや確実に地上に根付いております。かつてのように、無きものにすることは出来ません。いかなる人間も、またいかなる権威をもってしても、今や確実に根付き、そして着実に広がりつつある霊力を地上から追い払うことは出来ません。
 地上界をそういう世界にすることが、霊界の高い界層の進化せる存在によって目論まれた計画の一環なのです。目的はただ一つ、地上人類に本当の自我に目覚めさせること、つまり、本来は霊的存在であり、それが今は物的身体を通して表現しているにすぎないこと、そして、内部には神性を帯びた無限の可能性が秘められていて、それを少しでも多く発揮することが地上生活の目的であることを教えてあげることです。
 霊力は生命そのものです。あなた方のいう[神]の分霊です。生命とは霊であり、霊とは生命なのです。霊はいかなる形態を通してでも生命を表現しています。大霊から出たものが私達霊界の存在を通して地上圏まで届けられ、地上のチャンネルないしはミーディアム(霊媒)を通して地上に注入されております。それが物的身体の奥に宿る霊性に活力を賦与し、潜在する霊的資質を発現させることになるのです。
 なぜ今の時代にそれが必要かといえば、それは唯物主義がもたらした混乱、黄金の子牛の像の崇拝、すなわちお金第一主義が蔓延りすぎたからです。
 唯物主義はその本質自体が貪欲、強欲、自分第一主義に根ざしています。同じ天体上に住んでいながら、自分以外の者への思いやりも気遣いも考えず、ひたすら自分の快楽と蓄財に励みます。敵対関係、戦争、怨恨-こうしたものを産み出すのは唯物主義です。物質が全てである、死は全ての終わりである、だったら自分の思うままに生きて何が悪い、という論法です。
 こうした自己中心の考えが地上界に暗黒と困難、闘争と暴力と憎み合いを生み出すのです。人間は霊的存在としての宿命を背負っているのですから、その宿命を成就する為の生き方をするには、そうしたものを無くさないといけません。
 残念ながら、慣習となっている伝統的な宗教も哲学も教育も、今では頼りにされなくなっています。特に若い世代はそっぽを向いています。愛する人を失った時と同じように、悩みや苦しみをもつ人は教会や寺院やシナゴーグ(ユダヤ教の教会堂)を訪れますが、もはやそこには真の救いを与えてくれる人はいません。
 病を得た者が病院へ行っても、必ずしも治してもらえるとは限りません。哲学者も納得のいく答えを与えてくれません。あれほどの鋭い頭脳をもった人が・・・・と思えるほどの学者でも、心霊現象を研究してその真実性を認めた先輩の科学者達の業績を見て、ただ呆れ返るばかりで、理解出来ずにいます。その気になれば今でも同じ実験が出来るのですが・・・
 あなた方は、そうした現象を起す霊力と同じものを顕現させて、他の何ものによっても出来ない形で人の為に力になってあげることが出来ます。死別の悲しみに暮れる人を慰め、病の人を癒し、人生に疲れた人に生きる元気を与え、迷える人を導き、全生命の基盤である永遠の霊的実在を証明してみせることが出来ます。
 霊というものは実体のないもののように想像されがちですが、あなた方は霊こそ実在であることを証明してみせることが出来ます。死後の生命の実在、不治の病の治癒、その他諸々の霊媒現象によって立証できます。それは人間本来の生き方の基盤を提供することでもあります。そういうものを必要とする人は、あなた方から呼びかけなくても、向こうから訪れるようになります。
 訪れた人に何らかの力になってあげることが出来たら、そういうチャンスを与えてくださったことを大霊に感謝することです。もしも力になってあげることが出来なかったら、或いはもしその人がまだ霊的に目覚める用意が出来ていなかったら、自分自身でなく、その人の為に、密かに涙を流してあげなさい。あなた方としては、いつでも手を差し伸べられる用意をしておくことが大切です。あなた方自身も、そういう人がいてくれたからこそ霊的真理に目覚めることが出来たのですから。
 神は、ご機嫌がいいと褒美を与え、腹を立てると罰を与えるというようなものではありません。原因と結果の連鎖が、摂理に則って自動的に、或いは機械的に、途切れることなく続くのです。何事にも自分が責任を負うのです。
 良い行い、つまり人の為になることをすれば、自動的に霊性の向上という結果が生じます。反対に、人間の煩悩から過ちを犯した場合、言い換えると物的欲望に拘りすぎて堕落した生活に陥った時は、自動的に霊性が低下します。
 人の為に役立つことをしただけ、それだけあなた方も他人から、ここぞという時に手を差し伸べてもらえるのです。そうした生活を続けていると、内なる輝き、内なる落ち着き、内なる平安というものがそなわってきていることに気付きます。それは、霊の世界の援助者との繋がりがより緊密になってきていることの証拠です」

 その日は青年心霊グループPsychic Youth Groupの代表四人が出席していて、質問の順番が回ってきた。最初に出された質問は複雑だった。

-我々青年グループと同じように、今多くの若者が真実を求めております。我々の子供が育つ環境をより良いものにしたいと願っております。そんな時になぜ人間同士が殺し合い、傷つけ合うのでしょうか。なぜ人種同士、或いは宗教同士で憎み合うのでしょうか。なぜこうまで愛が乏しいのでしょうか。我々は平和が欲しいのですが、いつ、どういう形で平和になるのでしょうか。我々の先輩-我々よりも人生の知恵を身に付けている筈の世代が成就し得なかったことを、果たして我々に為し得るでしょうか。我々にあるのは若さと力とやる気です。そして無知と愚かさ、強欲と憎しみを無くす為の闘争に参加したいのです。何かアドバイスを頂ければ有り難いのですが・・・

「これはまた、大変な質問をしてくださいましたね」と言ってから、改まった口調でこう続けた。
「あなたの仰る[無知]と[愚かさ]は、別に今に始まったものではありません。従って、それを一晩の内になくする魔法のような手段はありません。大自然の働きの基調は革命(レボリューション)ではなく進化(エボリューション)です。進化の過程はゆっくりと、そして着実に進行します。物的なものの生長も、無理強いすると取り返しのつかないことになります。霊的なものも同じです。一気呵成に事を成就させようとすると誤ります。
 悲観的な気持からそう申すのではありません。霊的実在に少しでも目覚めた者は希望に溢れた物の見方をするべきであると、私は常々説いております。無知から、或いは愚かさから、人間がいかに無謀なことをしても、それにも自ずと限界というものがあります。大自然には法則というものがあり、そればかりは人間にはどうしようもないからです。
 といって、今すぐ提案できる万能薬は、私達も持ち合わせません。申し上げられる事は、霊的知識が広がり、その結果として無知が少なくなるにつれて、人間同士の対立が減り、戦争が減り、強欲が減り、光明の地域が増えていくということだけです。私達が人間に代わって地上環境を改めるわけにはいきません。受け入れる用意のある人間に霊的真理を教え、その人に生き方を正してもらうことしかできません。
 人間にも、ある一定限度内でのことですが、選択の自由が与えられています。大霊の創造活動の一端を担って進化に貢献することも出来ますし、それを阻止したり、遅らせたり、邪魔立てすることも出来ます。それもアンチテーゼ(対立要素)としての貢献なのです。
 大霊は人間を、操り人形やロボットとしてこしらえたのではありません。大霊の属性の全て、いわゆる神性を潜在的に所有しているのです。ですから、自らの判断力を行使して選択すべきなのです。戦争という手段を選ぶことも許されます。が、戦争では問題は解決されないどころか、更に問題を生み出すこと、強欲や自己中心の考えは、その内部に自分自身の破滅のタネを宿していることを知るべきです。
 ナザレ人イエスも、[剣を取るものは剣にて滅ぶ]と言っております。それ位のことは人間もいい加減に悟って欲しいものです。あなた方としては、一人ひとりが、出来うる範囲内で霊的知識を広めることを心掛ければよろしい。自分自身が光明を見出したように、今度は誰か自分以外の人、たった一人に光明を見出させてあげることが出来たら、それだけでこの度の地上生活は有意義だったことになるのです。以上が私から申し上げられるお答えです」

別のメンバーが代表して「正直言って現在のスピリチュアリズム運動は次元が低く・・・・」と言いかけたところ、シルバーバーチが-
「ちょっとお待ちください。私はその[スピリチュアル運動]とやらには関心はありません。私達霊団としては霊的能力のある人、或いは、それを発達させる段階に来ている人を援助することを仕事としており、その人がどこかの団体組織に属しているか否かは問いません。
 組織というものはそれなりの目標をもって活動しており、それはそれで結構です。が、私達は、いついかなる場においても人の役に立つことをする人を援助することをもって、第一の責務と心得ております。
 名称はどうでもよろしい。スピリチュアリスト、セオソフィスト(神智学会員)、ローゼクルーシャン(バラ十字会員)、こうしたものはただのラベルにすぎません。肝心なことは、各自がその能力に応じて精一杯、真理の普及に努力することです。霊媒能力を私達が重要視するのは、その能力を通して地上界で真理普及の為に最大の貢献が出来るからです。途方もなく大きな責任を担ったものであり、その能力を授かった者には聖なる信託がなされているのです」

↑このページのトップヘ