以下の文章は、[霊の書]という、霊的知識の書物から抜粋した文章です。また、自殺に関するその他の霊的知識は、[自殺してはならない霊的な理由]に書かれています。

問・他人の生命を救うために、または、他者に役立つために、生命を投げ出した犠牲行為は、価値あるものではないでしょうか?

答え・そのような目的で行われれば、それは崇高である。かような自ら進んでの生命の犠牲は、自殺ではない。神が喜ばれないのは無益な犠牲的行為である、また、自尊心による薄汚れた行為である。犠牲行為は利害が絡んでいない時だけ価値がある。もし、利己の目的で行われるなら、その分だけ神の前では値引きされる。

(注解)他者のために、自分の利益や楽しみを犠牲にする事は、神の前では最大の価値がある。それが愛の法にかなっているからである。生命は地上の所有物の中で、人間が最も価値をおくものである。従って、同胞のためにこれを投げ出す者は、罪を犯すものではない、彼は献身を行うのである。だがその前に、彼は自分の生命が死よりも大事ではないのかと、一度問うてみねばならない。