以下の文章は、[霊の書]という、霊的知識の書物から抜粋した文章です。また、自殺に関するその他の霊的知識は、[自殺してはならない霊的な理由]に書かれています。

問・自殺する者は、逆境と闘い、絶望の挙句自殺したのだと、こう考えることは出来ませんか?

答え・そういう自暴自棄が自殺なのである。だが、自殺に追い込んだ人物、すなわち、もしかしたら自殺させずにすんだ人物は、自殺した本人より罪が重い。従って、本人は寛大に裁かれよう。とは申しても、彼に何の罪とがないわけではない。もし、彼が堅実さと忍耐に欠けていたのなら、困難を乗り切るため知恵を奮ってベストを尽くさなかったのなら。それにまた、もっと罪のある場合がある。プライドが邪魔をして知恵を働かさなかったとか、肉体労働で生計をたてるのを恥としたとか、社会的地位をおとすくらいなら飢えた方がましだと、そういう考え方をしたのだったら。逆境にめげずこれを耐え、つまらぬ利己的な悪意の批判を物ともせぬ、そういう姿勢の中にこそ、百層倍の高貴さと真実の威厳があるのではなかろうか。つまらぬ悪意の陰口を叩く者共は、少しも困ってない人には善意を示しても、本当に困っている人には手も差し出さない、そういう手合なのだ。こういう輩のあれこれの為に、生命を断つなどは二重に馬鹿げている、死んだからといって、彼等は鼻も引っかけない、そういう事を見ればね。