注釈]このページは、[恥の多い人生を送ってきました(18)]よりも古い公開日となっています。しかし、作成日は[恥の多い人生を送ってきました(18)]よりも最新です。それは、作成日は一番最新であっても、公開日を以前公開した記事よりも古くしなければ、以前公開した記事よりも下に位置しないからです。これがブログのシステムなので、ご理解ください。


 さて、では、青山考明に騙された暗い話はこの程度にして、今度は、私が神奈川県に帰還してからの話をしよう。

 そんで、当初、私は何を思ったのか、あれだけモメて嫌な思いをした福島の除染作業に、また再度、応募してしまったのだ。なんか、その時の私の心境としては、「今回は色々あったけど、新しい仕事先ならば、モメないだろう」と思っていたらしい。

 それならば、新しい除染の会社に移行すれば良かったのに!管理人の人達も、「齋藤君も含めた、最後まで残って支えてくれた三名の作業員のお陰で、新しい会社を立ち上げることが出来たから、感謝しているよ。君達には、新しい会社で、新規に入ってきた社員が失礼なことをしたら、俺がぶん殴ってやるから」とか言われてて、厚遇されるのは確実だったのな。なんだか、俺ら残った三人の作業員の仕事が真面目だったのも影響して、部長さんに評価されて、新規の除染会社を立ち上げられた、という側面も、実際にあったらしいから。でも、俺はそのチャンスを不意にしてしまった。なぜならば、その時点では、本気で青山考明が二千万円くれると思い込んでいたから。

 流石に、神奈川に帰ってきたのに、再度、その三人の管理人さん達が立ち上げた新しい除染会社に行くという気持ちにはならなかった。帰りの新幹線代も出してもらって、送り出してもらったのにさ。それで、またバカみたいに、福島に行く気持ちになり、別の新しい会社に応募したのであった。

 でも、当然、一番最初のパターンの如く、待たされて、待たされて、ただのストック要因とされた。だから、「齋藤さん、もうすぐ働けますよ」と言われても、また延期になりました・・・の繰り返しであった。ハァ~、本当にもう、俺は学習能力がとことん無いな。基本的に、脳味噌が、あまり働いていないのだろうな。幼い時に、頭を、椅子から落っこちて強打して、血がボタボタ噴出した時があったからな。その時に、脳を損傷したのかもしれない。本当に、バカ過ぎるし、頭は常に鈍いし、記憶力はほぼ無いしな。絶望的なスペックだ。自動車で言えば、車体重量950kgもあるのに、12馬力程度しかないようなものだ。上手く動けないよ。

 そんな感じで、新しく応募した除染会社に言われた通りに、安全靴とか、ヘルメットとか、安全帯とか買い揃えたのだが、それらは不要となった。結局、一か月半程度待ったけど、全然呼ばれなかったからだ。まあ、これは、神が、もうお前は福島には来るな、行くべきではない、というメッセージだったのかもしれぬ。だって、行くべき時には、すんなり行けたのに、行けない時は、全然行けなかったからな。そういう、神の御導きというか、道というのがあるのだな。

 だってさ、複数の除染会社に応募したけどダメで、とうとう、直接、福島原発内の作業員の募集に応募したのだ。それで受かって、指定された通りの診断書も、大きな病院で自費で取得したのにさ、いよいよあと数日で向かうという時になって、その会社がバックレたよ。連絡つかなくなったよ。アホらしい。まあ、今から思えば、流石に金払いがいいからといって、福島原発内での作業はしない方がよかったな。実際に除染作業をした楢葉町の放射能の線量とは比較にならない程、高いだろうからな。楢葉町程度の、あんな表土を少しひっぺがした程度で下がるような線量の区域でなら、三か月程度おっても、別に健康に影響はないと思うんやけどね、流石に、直接、原発内で働くのは、まだ若い俺としては、やっぱり呼ばれなくてよかったのかな、と思います。

 で、俺はその間、いつ呼ばれるか不明なので、バイトもする訳にはいかず、というか、もう、青山に騙されたショックから何もやる気は起きなかったのが実情だ。勿論、青山を信じている気持ちもこの時点では多少はあったが、もう、ヘナヘナ~、という感じで、気持ちが萎びた野菜のようになっていた。なにせ、人生で初めて、15万円も詐取されたのだからな。

 ライフカードの借金は、相変わらず、残ったままだった。ライフカードの借金返済の為に、キツい除染作業をしていた筈なのだが、先送り先送りになってしまった・・・。あと、もう一か月、そのままの状態で、あの寮に居たまま、除染の仕事が続いておればなぁ・・・・と思いました。でも、新会社設立したら、もう管理人さん三人は新しい住居に移動してしまうし、それまでの雇い主である除染会社の寮に新たに一人で移動するってのもなぁ・・・今までは、気心の知れた管理人さんの運転するミニバンで送ってもらっておったけど、新しい寮に移ったとなれば、誰に送り向かいしてもらうのか・・・とか、色々と不安だったのだ。ああ、後悔アンド後悔ですよ。

 で、俺は金を使うまいと、新しく応募した除染会社に呼ばれるまでの間、平塚駅の近くの公園のベンチで、一日中、セミがミンミン鳴く中、寝転んでおった。いや、積極的に動けば、また金を浪費してしまうから。これはクズの思考ですね。もっと積極的に、金を稼いでおればよかったのに。俺は今所持している金の維持しか考えなかったのだ。

 これは新約聖書に書いてある、悪い召使の例だな。それは、こういう話です。三名の召使いがおり、主人が留守の間、それぞれの資質に応じて、異なる枚数の金貨を預かった。他の賢い二名の召使いは、銀行に預金したり、商売をしたりして、金貨を増やした。対して、バカな召使は、預かったたった一枚の金貨を、そのまましまっておいた。結果的に、増えることなく、主人に戻したら、主人が言った。「お前は悪い召使だ、なぜ、ただ単に、しまっておいたのか!銀行に預金しておれば、その分増えたのに」とな。

 でも、私はこの話のバカな召使よりも、更にバカです。だって、その間にも、性欲に負けてどんどん、折角苦労して除染で稼いだ金を浪費してしまっていたのだから。

 とにかく、性欲を満たすには金がかかる。無償で相手をしてくれる女性がいれば別だが、俺にはそんな女性今までいないし、作る技術もないのだ。それで、出会いサイトのハッピーメールとかで知り合った女に、二万円渡して、ラブホテル代とか交通費とかも支払って・・・とか、東京の風俗ビルに行ってセックスしたり・・・もうね、そんな形で、恥ずかしながら、浪費しまくりました。

 その結果、青山に詐取された15万円以外の除染で稼いだ金は、すっからかんになりました。だから、国民健康保険料を、福島に行ったことがキッカケで親が支払ってくれたことを除けば、福島に除染に行った意味など、なかったことになってしまった。

 私は、物欲には勝てたが、未だに、性欲には勝てない。

 本当に、食欲なんか、どうでもいいんだ。普通に外食なんて、松屋の安い牛丼セットでいいんだ。別に、一回5000円する美味しい食事なんて、したいとは思わないんだ。それに、服や靴も全然買わないしさ。ブランド品も、過去に懲りて、もう欲しいとは思わなくなったしさ。腕時計だって、この頃も、今でもそうだが、安いカシオのデジタル時計ですよ。

 でもね、本当に、未だに、性欲には勝てない。未だに、克服出来ない。悲しいよ。相手がいれば、コンドーム代だけで済むのに、相手がいなければ、たった一回に数万円支払わないと、セックス出来ないんだ。悲しいなぁ。

 これは、もうね、本当に克服不可能だ。ついこの前も、もうほとほと自分の性欲に嫌気がさしたので、とうとう、性欲を無くすという情報に基づいて、DHCのプラエリアの錠剤を飲んだんだ。それは一パック3000円程度だったよ。飲めば、体内で疑似の女性ホルモンの役割を果たすので、思考が女性化し、体つきも女性化するという。別に俺は女性になりたかった訳ではないのですけど、性欲をなんとしてでも抑えたい気持ちから、それを飲んだのでした。

 インターネットの情報では、一年飲み続ければ、その後摂取を一切止めたとしても、永久に精子を作る能力は無くなる、というような、恐ろしい情報が書かれておった。別に、俺は女性化したい訳ではないし、子供を作りたくない訳ではない。むしろ、子供は欲しかったのだが、あまりにも自分が性風俗で浪費するのを自力では止められないので、それを摂取してしまった。

 結果は、睾丸がキュウキュウ締め付けられるような感覚、攻撃されるような感覚を覚えた。筋力が無くなったような感じがした。何となく、普通ではなかった。それを、初日は錠剤3錠、二日目は、睾丸が痛かったので二錠、三日目は一錠、四日目は一錠の、計七錠飲んだ。その四日目の飲んだ直後に、ネットで、プラエリアは、たった半年程度でも、男が摂取し続ければ、重大な障害を引き起こす、と表記されておったので、やはり怖くなり、その場で残りのプラエリアを外に捨てた。その後、一切飲んでない。それから暫くは睾丸が痛かった。しかし、摂取中止後十日程度経過した今では、睾丸の痛みも大体収まった。しかし、まだ時々、右側の睾丸が痛むのだ。損傷していなければいいけどな。

 それ以来、もう、仕方がないと諦めた。精神科医にも、プラエリアを飲む以前に相談したのだが、性欲過多の解消の相談は受け付けていないってさ。どこも無理だってさ。日本は遅れているなぁ。アメリカだったら、真剣に取り扱ってくれるのにな。俺は自分で自分の性欲をコントロール出来ないんだ。

 この前なんて、午後五時を回っているのに、神奈川の実家から、東京まで行き、更にそこから青梅線に乗り、奥多摩まで行ったんだ。到着した時には既に午後10時だったが、安価にセックスさせてくれると、出会い系サイトで知り合った女に言われたので、指定の場所である何とか橋に行きました。そこで30分程度待ちましたが、誰も来ませんでした。田舎の暗い橋です。騙されました。ああ、アホらしい。俺はセックスの為ならば、午後五時を回っているのに、電車に乗って、奥多摩まで行っちまう程の性欲の情熱があるんだな、と思い、絶望しました。

 その日は、とりあえず東京都心部まで最終電車で戻り、ネットカフェに泊まりました。翌日に、また散々出会い系サイトで色んな女と連絡を取ったけど、結局誰にも会えなかったので、鶯谷に移動し、韓国デリの女を高い金を払って買いました。勿論、借金で、です。サラ金は契約していなかったけど、クレジットカード、福島におった時に新たに作ってしまったイオンカードで、借金を、性欲に負けて、どんどん重ねておったのでした。それは、既にライフカードはあったけど、ライフカードはJCBだったのです。マスターカードも欲しいなぁ、なんて思ってしまい、作ってしまったのでした。結果、自分で自分の金遣いを制御出来ずに、性欲に浪費しまくり、借金の残高がどんどん増えていき、今では借金地獄ですね。あぁ、無料でやらせてくれる相手がいる男は、いいなぁ、本当に。

 本当に、自分が制御出来ずに、情けなくなりました。プラエリアを飲んでいた時には、女性化の影響からか、性欲は収まっていたのです。けども、プラエリアの成分が体内からほぼ排出された今となっては、また以前のように、一日四回も五回も、休日はオナニーするようになってしまいました。

 その他にも、本当に、頻繁に性欲で金を浪費してしまう自分が今までいたし、これからも浪費してしまうかもしれません。多額の借金があるにもかかわらず、返済するどころか、ますます借金してまで、女を買ってしまうのです。とにかく、ピンクサロンのような安価な風俗ではなく、女に実際にチンコを挿入したい!という強い性衝動を、コントロール出来ないのです。だからいつも負けて、性風俗で一回で何万も浪費してしまうのでした。

 でも、性欲に関しては、仕方がない、と割り切りました。別に性犯罪なんてしてないし、する予定もないしな。ただ、自分がコントロール出来ずに、女を毎度毎度買ってしまう、というだけだ。

 はぁ、プラエリアを飲んでいた期間、ごく短い時間でしたが、性欲の悩みから解放されました。元々、性欲の薄い男というのは、こんなに穏やかな湖のような心境なのだなぁ、と思い、羨ましく思いました。性欲というのは、無料で出来る相手がおれば、楽しいものですが、無料で出来る相手がいなければ、毎度毎度、高い金を支払わねばならないので、貧民にとっては辛いのです。ああ、辛い。