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 そんで、神奈川に帰ってきました。それが、丁度、六月の初めか、五月末でした。その前に、既に青山考明は偽物だと思って、「てめえは詐欺師だ!よくも騙したな!ぶっ殺す!」「早く、本物だったら、金寄越せ!」みたいなメールを送っていました。しかし、それに対して、青山考明は、「まあまあ、齋藤さん、当初の本の出版の件よりも、私は齋藤さんの為を思って勧誘するのですけど、私の居るカナダに来ませんか?そこで、勉強してみませんか?」という内容のメールを寄越したのでした。

 その内容は、こうでした。[私、青山考明は、カナダで不動産取引等で、大金を稼いでいる。また、イタリアとか、世界各地に友達もいるし、事務所もある。それで、齋藤さんには、是非、最初に語学を学んで頂いて、その後、私の事務所で働いて欲しい。だから、以下の三か所の中から、どこか選んで欲しい。一つはフランスの語学学校、もう一つはロンドンの語学学校、もう一つはカナダの語学学校。どこでも費用は全額、私が出しますよ。そこで半年程通って語学をマスターした後、私の世界各地の事務所のどこかで働き始めてくれませんか?安心してください。全ての滞在費用、語学学校にかかる費用は私が出しますから。私はあなたに一流の金融マンになって欲しいのです]ということでした。

 私は、その話が怪しいと思いつつも、またしても本当に信じてしまいました。[やっぱり、日本で霊的知識の普及の為の本を出版するとか、そんなことよりも、外国で金融マンとして大金を稼いだ方がよかろう]と思ってしまったのでした。それで、自宅のインターネットで、どこにしようかな~、なんて楽しい気持ちのまま、ロンドンとかフランスとかカナダの語学学校のホームページを閲覧して、一人悦に入っておりました。

 でも、当初の話では、10月に出発とか言っておいて、その後、12月に延期になりましたとか言ったり、その後は来年の2月ですなんて言い出したりして・・・さすがに、私も怪しいと思い出しました。否、正確に言えば、これもまたコイツの詐欺による方便だ!と感付いていたのですけど、心のどこかで、そんなシンデレラストーリーの主人公になりたい!という甘い気持ちが存在して、たとえこの話が真実である可能性が5%しかなくとも、その5%に賭けたい!という馬鹿げた思いから、あとは現実逃避の気持ちから、その詐欺話に気持ちが浮ついておりました。

 そんなんで、英語の勉強の教材を買って、自宅で勉強したり、仕事に行く途中に携帯プレーヤーで英語の単語を聴いたりしていました。その時はまだ、本気でこの話が真実だと思い込んでいたので。つくづくバカですね、私は。もっと知能の高い人間ならば、こんなバカげた話に、人生の貴重な時間を費やすことなど、絶対にないのにね。

 でも、基本的に、こんな詐欺話に、二度、短期間で同一人物の詐欺師に引っ掛かる程度の、アホウドリ程度のお頭の持ち主の私ですから、英語をいくら勉強しても、一向に頭の中に入って来ませんでした。基本的に、頭の回転も、記憶力も、極度に悪いのです。だから、難しい説明がある漫画とか映画も、理解することが出来ません。「え?なんで・・?」というふうに、理解出来ないのです。まあ、キン肉マンのような単純明快なストーリーの話ならば、理解できますけど、嘘喰いという漫画のように、難解なギャンブルのルールの説明をいくら読んでも、私には一向に理解不可能なのでした。

 そんな知能なので、途中で英語の教材を投げ出してしまいました。だって、いくら努力しても、全然頭の中に入って来ないんだから。なので、日本語に一番近いと言われる、ハングルをなぜか学習し出しました。せめて、何か一つでもやり遂げたい!と思ったからでした。で、実際にハングルの勉強を始めたのですが、最初の、日本語で言う[あいうえお かきくけこ]の部分に相当する、たったの10文字のみでさえ、30時間必死になって聴き取って、何度も何度もノートに書き写しても、一向に記憶出来ないのでした。いくら努力しても無駄でした。インターネットには、「ハングルなんて簡単だよ、文字だけなら、俺なんて三日で覚えたぜ」という日本人の書き込みがありましたが、私は30時間勉強しても、最初の10文字さえ、満足に覚えられなかったのです。自分のお頭の無さに絶望して、終了しました。

 それで、ようやく青山が詐欺師だと確定したのは、翌年の2月頃でした。その時に、私は性欲に負けて、また鶯谷のラブホテルで、ハッピーメールのアダルト掲示板で出会った女子大生とセックスしていたのですが、一回目が終了した後に、スマホで何気なく青山考明関連のキーワードで検索したら、青山考明のブログとそっくりな文体及び構成のブログが出てきました。

 その時には既に、元の青山考明のブログは削除されておりました。2013年の6月頃には削除されておりました。なので、私が福島に行ってスマホにしなければ・・・ガラケーのままだったならば、青山考明のブログに出会わずに、結果的に金銭を毟り取られる被害に遭わずに済んだ可能性が、極めて高かったのです。まあ、ネットカフェのパソコンで偶然に発見したかもしれませんけど、その可能性は限りなく低いです。やはりいつでもどこでも気軽に検索可能なスマートフォンという文明の利器があったが故に、出会ってしまった最悪な例ですな。便利というのも、それは逆に言えば、その便利さを利用した悪に出会う可能性もある、ということを実感しました。

 そんで、その新たに発見したブログというのは、日本人の血が半分入っているという、フランス人の白人の口髭を生やした会社経営のおじさんが、日本人の若者を金銭的に支援します!という内容のブログでした。まんま、青山考明のブログと一緒でした。でも、その白人の男の写真をいくら眺めても、どう見ても日本人の血が半分入っているようには見えませんでした。100%、白人のおじさんにしか見えませんでした。

 それで、白人のおじさんの写真付きで、色々と記事が載っていますけど。どうやら、その白人の写真は、外国のサイトだか、国内のサイトだか不明ですが、どこかから盗んで来た写真のようでした。その白人のおじさんが日本人と一緒になってワインを飲んでいるような写真があり、その記事には「支援した日本人の方と交流しました」みたいに書かれていたのですけど、よくよく見れば、全く別の意図で撮影されたような写真でした。要は、勝手に詐欺師が、他人のサイトから写真を拝借して、その架空の、フランス人と日本人のハーフのおじさんとして仕立てあげて、掲載していたのでした。しかし、後に書かれる青山考明のブログに比べれば、ところどころに稚拙さ、構成の甘さが見て取れました。後に制作された青山考明のブログは、もっと洗練された詐欺度でしたから。一番初めの私も、こっちの白人のおじさんの支援者のブログを最初に発見しておれば、途中で気付いて騙されることもなかったように思いました。まあ、一回目よりも、二回目の方が洗練される、というのは、私の自殺防止サイトにも言えることですけどね。

 だから、今から思えば、青山考明のブログにも、青山らしき人物は極力写っておりませんでした。それは、あらゆる記事において、そのものズバリに適合した都合の良い構成の写真をネットから毎回盗んで来れないから、でしょうね。一枚だけ、[フランス料理店の開店資金を援助しました!]という記事のところに、60歳位の日本人男性と、若いシェフと、シェフの奥さんらしき人物が写った写真が貼られておりましたが、それも、どこかから流用した写真なのです。もうね、本当にバカでした。

 それで、もう元気がなくなってしまい、二回目はせずに、別れました。私の方は私の方で、借金があるにも関わらず、毎度毎度、性欲に負けて、一回で数万円を失ってばかりいたのでした。

 それで、青山の話に戻りますけど、その事件があったので、もうコイツは絶対に詐欺師だ!と100%確信したので、青山に対する淡い期待感は完全に消滅しました。それよりも以前であっても、もう数か月前から、コイツはどうせ偽物だろうな・・・と感付いておったのですけど、やはり心のどこかで、甘い話を信じたいという弱い心が、青山を信じる気持ちへと作動させていたのでした。

 まあ、最初に騙された15万円以外の金銭は、さすがに搾り取られませんでした。ただ、私のことを、ありもしない詐欺話でもって翻弄した結果、齋藤健一の人生の七か月程度を、おちょくられて、時間を無駄にしました。本気で、イギリスとかに留学出来ると思っていたので・・・。まあ、半分程度は、どうせ嘘だろうな・・・とは思っておりましたけど、やはり心が弱いので、ありもしない甘い話を信じておったのでした。その結果、この日本社会でしっかりと生きる、ということが、疎かになってしまいました。

 青山に激しい怒りを覚えるのは、15万円を奪い取ったというのみならず、その後も、有もしない話でもって、人の人生をおちょくった、翻弄したからです。もしも15万円振り込んだ後に、「バ~カ!テメエは本当にバカだなぁ、二千万円だぁ?そんな金、振り込む訳ねえだろ、ボケ!」くらい、俺をコケにしたメールを寄越してくれていれば、私も気持ちが吹っ切れて、継続して福島で頑張る気持ちに切り替えられたか、或いは、神奈川に帰ってからも、一念発起して頑張る気持ちにもなったのでしょうけど。まあ、言い訳と捉えられても仕方がないのですが、事実、このような心理的変遷を辿った訳ですから、この通りなのです。

 なんで、余分に騙し続けたのか・・・。ハァ、別に余計に金を振り込んだ訳でもなかったのにな・・・・。コイツの悪質なところは、ダラダラと人を騙し続けたことだ。15万円騙した時点で、キッパリと俺を騙すことから手を引いて頂きたかったよ。マジでムカつく!青山考明を名乗っておった詐欺師の人物に、天罰が下りますように!