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 それで、まあ、除染の仕事関連のことは、以上です。まあ、あんまり詳しく書いても、それは他人の個人情報の特定に繋がってしまうので、これでお終いです。

 ここからは、私個人に関することを、少し、というかけっこう書き連ねていきたいと思います。

 んで、最初に福島の寮に集まった時に、皆さん、殆ど、スマートフォンでした。対して、私はその時はまだ、ガラケーでした。スマートフォンなんて不要だと思っておりました。けども、その時、ガラケーではインターネット契約はしていなかったので、純粋な電話専用機でした。それで、周りの皆さんが、スマートフォンでインターネットを閲覧しているのを見て、私も、そろそろスマートフォンに移行した方がよいかな・・・なんて思い立ってしまい、皆さんが一時的に解散した直後に、いわき市のAUショップに赴きました。

 まあ、その時は、たしか2013年の2月頃でした。その頃はまだ、格安SIMなんて知らなかったし、存在していたのかどうかも不明なので、AU一択でした。だって、AUのガラケーだったから。今思えば、ドコモとかソフトバンクに乗り換えとけば、乗換割で安上がりになったのかなぁ、と思いますけど、後の祭りです。

 そんで、AUショップに行ったら、まあ、その当時の最新機種が五機種程度展示してありました。その中で、私は、とりあえず一番重要視したのが電池の持ち時間でしたので、そのラインナップの中で一番電池の持ちが良いと表示されておった、京セラのDIGNO S KYL21という機種にしました。カラーは白色にしました。本心では、ピンク色が良いと直感したのですが、その当時は、男ばかりの職場と寮で、ピンク色のスマートフォンを選択する勇気がありませんでした。でも、今使用中のガラケーはピンクですけど。

 それで、スマホを契約するという話になったのですけど、そこのショップの店員が、上手く私を話術で丸め込みました。それは、こういうことでした。「子供向けの見守りケータイを別途、新規に契約してくれれば、二年間、このスマホ使用料が割引になりますよ!」というものでした。その当時の私は、キッパリと断るとか、相手の本心を見抜くという力が圧倒的に不足していたので、相手の主張するがまま、その形態で契約してしまいました。

 だから、私は、本来の携帯番号のスマホと、あともう一つ、使用する予定のない携帯番号が付与された、子供向けキッズケータイを持つに至りました。当初は、「これで得した!」なんて思っていたのですけど、やはり、子供なんていないのに、なんでキッズケータイなんて契約したんだ・・・という後悔が沸き起こって来ました。で、結局、後に、そのキッズケータイは、直ぐに解約してしまいました。結局、そのキッズケータイの解約料約一万円と、キッズケータイの残債を一括で支払うという、バカげた結果になりました。あの時のAUショップの男、ぶっ殺したい!と思うけど、実際にぶっ殺したら、刑務所に入れられてしまうので、止めときます。

 そんな形で、当初はスマホの使い方に戸惑いながらも、なんとか一か月も経過する頃には、大体の操作及び仕組みは理解しました。それで、色々とインターネットを閲覧しておました。

 その頃、まだ私は、霊的知識普及の為の本を出版することを目標としておりました。なので、支援者、多額の金銭を支援してくれる人なんて、おらんかなぁ~・・・なんていう甘い気持ちで、色々とそのようなキーワードを入力しながら、ネットサーフィンしておりました。そして、雨の日、除染作業が出来なくて休みになった日のことでした。その日、私はいつものように、押し入れの中におり、スマホで支援者を探しておりました。

 すると、青山考明という人物のサイトに行き着きました。その人物は、大金持ちで、カナダ在住であり、イタリアとか世界中でビジネスをしており、主に不動産とかで財を成した人物とありました。その青山考明が、日本の困っている人、40歳以下の、何かをやり遂げたい人に、無償で金銭的な支援をする、という趣旨のブログでした。私はそのブログを発見した時に、「この人だ!この人しかいない!」と、直感で思い、有頂天になりました。遂に、探し求めていた人物に出会ったからです。

 それで、早速、ブログの内容はそこそこ見ただけで、メールで連絡を取りました。すると、直ぐに返信がありました。私はスマホで自分の考えを訴えました。しかし、スマホはご存じの通り、PCのタイピングのように素早くは入力できない。だから、もどかしいので、時間はかかりますが、いわき市のネットカフェに向かいました。もう午後二時頃だったと思いますが、「この人と本格的に連絡を取り合いたい!」と思い、急いでネットカフェに向かいました。

 ネットカフェに到着した後、私は二時間位かけて、自分の熱意を超長文にまとめて、送信しました。それは、霊的知識普及の為の書籍を出版したいので、その執筆の為の部屋を借りる費用、あと新聞へ広告を載せる費用、出版費用、あとはパソコン数台の費用等、合計二千万円を要求しました。それで、青山考明は「それでOKです、齋藤さんの熱意に負けました!」とのことで、OKを貰いました。そんで、「その齋藤さんの熱意が本物かどうか、まずは証明してください、その為に、齋藤さんが、今、私に振り込めるだけの費用を、お振込みください!」というメールが来た。

 私は少し悩んだ。「もしや、詐欺ではないか・・・・?」と。事実、[青山考明]で検索したら、その当時は、[青山考明は詐欺師だ!]というページが幾つか出てきました。でも、青山考明を賛美するページも幾つか出てきました。「私は青山考明さんの支援で、実際に自分の店をオープン出来ました!」という、料理人のブログも発見しました。後に、それは青山考明と名乗っていた詐欺師野郎が自作自演で作った偽のブログだったのですが・・・でも、その当時の俺は、多少は疑心暗鬼になりながらも、「いやいや、このチャンスを逃したら、もう、チャンスなんかないだろ!」ということで、青山考明を信じる方向に突っ走ってしまいました。今から思えば阿呆なのですが、事実阿呆なのです。阿呆なので、実際に自分で痛い目を見なければ、理解出来ないのです。詐欺師が世の中には大勢いるというのは、当時でもニュースで数多く、それまでの人生で認識していたのですが、実際に自分が騙されるとは、思ってもみませんでした。まあ、私のようなバカが沢山いるので、詐欺師もわんさか蛆虫の如く湧いて出てくるのですけどね。

 それで、実際の最初の給与の振込の直後の休日に、いわき市に行って、まずは喫茶店に入りました。そこで、青山考明に再度連絡しました。それで、今から振り込みますと。で、その時も、微かに、というか、心の中では4割位は迷っておりました。「やっぱり詐欺なのではないか?」と・・・。でも、ここまで来たのだから、やるしかない!という思いで、近くのみずほ銀行のATMから、15万円も振り込んでしまいました。

 二千万円くれるんだから、私の熱意を証明する代償として、除染で稼いだ15万円、つまり15日分の給与を、振り込みました。初月の振込は、20万円で、その内の5万円はライフカードの借金返済分とかで取っておいて、あとの15万円を振り込んでしまったのです。

 まあ、結果としましては、やはり詐欺師でした。超絶、後悔しました。地球一周航海してしまうほど、後悔しました。まあ、そんな甘い話は存在しませんでした。その青山考明のブログには、病で苦しむ子供を支援したとか、資金繰りに困っている建設会社の社長に無償で六千万円支援したとか、夢のある若者に五百万円支援したとか書かれていたのです。てっきりそれらは本当の話だと信じてしまったのです、私は。でも、それらは全部、青山考明の自作自演でした。[青山さんへの五歳児の感謝の手紙]みたいなのも載っていて、それには五歳児が青山考明に、心臓病の治療費を支援してくれたことを感謝する簡単な言葉と、グチャグチャな下手くそな絵が描かれていたのですが、それらも全部、青山考明が自作自演した、只の絵でした。あー、バカらしい。

 でも、本当に、疑うことを知らぬ、純粋なバカが見たら、本当に信じてしまうような内容だったのです。他のサイトにも、[青山さんの活動は素晴らしい、私も見習いたい!]みたいな記事があり、思わず信じてしまいました。まあ、知能の高い人からすれば、「バカじゃねえの」と思わず吹き出すような、幼稚な詐欺事件かもしれません。しかし、私は実際に、苦労して苦労して、重たい石とかヒーヒー言いながら運んだり、泥だらけになりながら仕事して稼いだ15日分の日当を、その詐欺師に振り込んでしまったのでした。

 正確に言えば、この後も継続して騙され続けるのですけど、まあ、その話は後程、話します。とにかく、このクソ野郎に、金を毟り取られました。当初は殺してやろうかと思いましたが、居所なんて分からないし・・・警察に被害届を出すにしても、あまりにも欲深なバカげた理由だし・・・別に200万円とか400万円詐取された訳ではなく、15万円という、微妙な額なので・・・結局、警察には訴えずに終わりました。

 これはバカな俺に対する、世の中の厳しい洗礼、授業料だと、そう自分に言い聞かせました。ただ、皆さんに誤解しないで頂きたいのは、騙されたり被害に遭っても、泣き寝入りしろ!ということは、私は絶対に言いません。強姦被害とか、強盗被害とか、詐欺被害に遭ったら、迷わず、絶対に警察に訴えるべきです。そういう事件の被害者ならば、絶対に泣き寝入りするべきではありません。ただ、今回の件に関しては、被害金額も微妙な額ですし、この事件のお陰で、私は多少は賢くなることが出来て、更にアルマジロみたいに用心深くなれた、ということで、プラスに働いた部分もあり、訴えなかっただけです。

 あと、自分が欲深過ぎて騙された、と訴えるのが、どうにも恥ずかしかったからです。あまりにもアホ過ぎだからです。警察署の取調室で、「無償で二千万円くれることを本気で信じたのか?君は」と尋ねられて、「はい」というやり取りをするなんて、あまりにも恥ずかしいと思ったからです。純粋な被害者ならばよいのですが、私の方も大きな欲をかいた結果の被害だったので・・・まあ、青山考明の方も、こういう相手の心理状態も考慮して、詐欺を働いていたのでしょうな。その頭の良さを、世の中を良くする方向に使えばよいのにね。

 そして、この青山考明を名乗ったクソ詐欺師野郎は、神の定めたカルマの法則により、必ずや、俺を騙した分のカルマ、いつか必ずコイツの人生に跳ね返ってくるのは確実なので、後の懲らしめは、神にお任せします。