霊達からの指導

地上における王位

八、
「私の国はこの世のものではありません」とイエスが言われたことの本当の意味を、一体誰が私以上に理解することが出来るでしょうか。私は地上で暮らす間、自尊心によって自分を見失っていました。地上での王位というものが、こちらでは何の役にも立たないということを、女王であった私が言っているのです。地上の国から、私はこちらに何を持って来ることが出来たでしょうか。何一つ持って来ることは出来ませんでした。それどころか、地上の墓にさえも持って来ることが出来なかったということは、このことを理解させてくれる痛ましい現実でした。人間達の間で女王でいる者は、天の国へ行っても女王であり続けるものだと信じていました。しかし、何という誤解であったことでしょう。最高なる者として迎えられる代わりに、私より上に、遥か上に、地上では高貴な血を引いていないからといって、身分の低い者として軽んじていた人達を見た時の恥ずかしさ。ああ、やっとその時、人間の高慢さと、地上で人類が貪欲に求める「高い地位」のつまらなさを知ることが出来ました。
 こちらの国で必要なものは、献身、慎ましさ、慈善、全ての人に対する慈悲深さです。あなたが地上で何であったか、どんな身分でいたかは問われません。あなたがどのような善を働いたか、どれだけの涙を乾かしてあげることが出来たかが問われるのです。
 ああ、イエスよ、あなたの国はこの世のものではないと言われました。それは、天に辿り着くには苦しまなければならないからです。そして、この世の王位など持って行くことは出来ないからです。人生の苦しい道のりが天へ導いてくれるのです。だから、花の中にではなく、茨の中に道を求めなければならないのです。
 人間は、それをあたかも永遠に自分のものとすることが出来るかのように、地上の富を追いかけます。しかし、こちらにはそのような幻想は存在しないことを知り、こちらの国の扉を開く唯一の、確実で永続きするものをそれまで軽んじて、影ばかりを追い続けていたのだということに直ぐに気付くのです。
 天の国の王位を得ることの出来なかった者を哀れんでください。あなた達の祈りによって、彼等を助けてあげてください。なぜなら祈りは人を神に近付け、地上と天を結ぶものだからです。どうかそのことを忘れないでください。(あるフランスの女王 ルアーブル、1863年)
       
       
自殺してはならない霊的な理由 自殺志願者は、まず[自殺の霊的知識]を読んで!
[自殺の霊的知識]へ