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自殺してはならない理由


 ウィリアム・クルックス、オリバー・ロッジ、その他の世界的科学者が心霊現象を調査研究したビクトリア時代(ビクトリア女王が王位にあったのは1837年から1901年であるからスピリチュアリズム勃興からほぼ半世紀と重なる-訳者)と違って今日では心霊的能力が言わば顕微鏡的精密さをもって厳しく観察されているが、霊界では地上の科学をどう見ているのであろうか。まず科学者の質問から始めよう。

-私は人の為に役立つことをすることが大切であることはあなたの霊言で読み、かつそう信じておりますが、それと同時に大切なのは知識を集積すること、つまり学問だと思います。霊界では学問はどういう具合に行われるのでしょうか。この物質界を科学的に研究するには実験ということをしますが、霊界でも実験を行うのでしょうか、それともやはり純粋に精神的なプロセスで行われるのでしょうか。

 知識は大霊と同じく無限に存在します。それには終止符(ピリオド)を打つところがありません。進歩すれば、更に多くの知識を手にする資格が出来ます。頂上を求めて永遠に登り続けるようなもので、ここが頂上だと思ったら、その上に別の頂上が見えるということの連続です。知識・進歩・発達・開発・発展-こうしたものは全て永遠のプロセスです。
 この物質界ではAをBでやってみたらどういう結果が出るかということを知る為に実験を行います。霊界でも実験を行いますが、物質界のやり方とは全く異なります。なぜかと言いますと、私達の関心は〝霊〟が見せる千変万化の顕現の仕方に向けられているからです。ある意味ではいつも実験をしていると言えます。
 簡単な例を挙げてみましょう。霊界では死後も尚、地上の病気で苦しんでいる人を救うことに専心している医師がおります。その医師達には地上で身に付けた技術があります。人体のメカニズム、その働き具合を様々な反応の仕方についての知識も具えております。
 さて一方、こちらの世界には地上にない種類のエネルギー、程度を異にする霊力、つまり生命力があり、それに地上で得た知識を組み合わせて地上の患者を治すことを研究しております。それは患者に応じて様々なエネルギーを組み合わせる、絶え間ない実験であると言えます。
 強過ぎてもいけないのです。強過ぎると、それが通過する治療家に障害が起きます。治療家の受容力が発達し、より高い運動速度、威力、どう呼ばれても結構ですが、それに耐えられるようになると、治癒エネルギーの強度を増すことが出来ます。
 ここでも又言語を超越したものを表現する為の用語を見つけるのに苦労しますが、要するにこちらの世界でも常に実験し、休み無く知識を増やす努力をしております。

 別の日の交霊会でシルバーバーチが〝一世紀前の科学的宇宙像は今日とは雲泥の差があります〟と述べたのに対して-

-それは、これからは科学者も物的次元の研究から高度な次元へと進歩していくことを意味しているのでしょうか。

 (原子のような)目に見えない世界とその未開発の潜在的エネルギーの研究が進むにつれて、自らの論理でそうならざるを得なくなるでしょう。科学者が霊的に成長すれば、その途方もないエネルギーを善の方向へ使用する方法も分かって来ることでしょう。
 そうする内に自分自身にもそうした無尽蔵の見えざる能力が潜在していることを知って、次第にその開発へ目を向けるようになるでしょう。外部にあるものは内部にあるものが顕現したに過ぎません。(驚異としか言いようのない人体も内部にある霊すなわち生命力が顕現したものであることを言っている-訳者)
 その生命力は物質のように切り刻むことは出来ません。分割して別々の容器に入れておけるような性質のものではありません。原子の生命も本質的には人間や動物や花や樹木の生命と同じものです。全体が一つの生命体であり、それが無限の形態で顕現しているのです。

-地上の科学者はもうそのレベルまで理解が達しているでしょうか。

 いえ、まだまだですが、理解している人もいます。オリバー・ロッジなどは現象の裏側の実在についての霊的な理解が出来た科学者のよい例です。

-今後その理解が科学者一般に行き渡るまでには多くの人間と多くの物を犠牲にすることになるのでしょうか。

 いえ、科学者のすることにも限界があります。どんなに間違ったことをしても地球全体を破壊してしまうまでには至りません。自然の摂理によって、地上でなされる被害は一部の人間が考えている程恐ろしいものとはならないようになっているのです。しかも究極的には大霊の意志が地上に行き渡ることになっているのです。その計画を挫けさせる程の力を持った人間は地上にはいません。遅らせることは出来ます。邪魔することも出来ます。しかし大霊を支配することは出来ません。
 大自然の摂理の仕組みと働きについて幾ばくかの見識を得た我々は、いかなる事態が起きようと、或いは人間がいかに愚かしいことをしでかそうと、大霊の意志は必ず行き渡るとの確信をもつことが出来ます。そしてその摂理によってますます多くの愛と哀れみと慈悲と互助とが地上で行使されるようになります。
 科学も絶対に誤りを犯さないわけではありません。科学者とて間違いを犯す可能性をもった、ただの人間に過ぎません。私は科学を神の如く絶対視してはいません。地球には科学者が言っているような終末はありません。永遠に存在し続けます。
 いかがです、あなたも科学者の見解が間違っていた例を幾つかご存知でしょう?

-私は科学者ではないのですが、正直言ってその点を真剣に考えさせられることがありました。

 科学者の見解が間違っていた例を幾つかご存知なのでしょう?

-実に沢山あります。

 ですから地球の未来について科学者が述べたからといって、それが必ず正しいという保証はどこにもないのです。(訳者注-部分的にしか紹介されていないので、この前にどういう対話があったのかは憶測の域を出ないが、私の推測では、例えば最近盛んに警告されている、スプレーなどに使用されているフロンガスによる成層圏の破壊の問題が出て、このまま破壊が進めば紫外線が大量に地球に届いて、地上の生命が死滅するという説が出されたのであろう)

 ローデシアから訪れた科学者に向かって-

 これまで辿られたあなたの足跡も、背後霊によって暗闇から光明へと導かれてまいりました。これは、低く下がれるだけ高く上がれるという償いの法則によって本当の意味での人間的向上が得られる過程の一環なのです。光を見出すのは闇の中においてこそです。喜びを見出すのは悲しみの中においてこそです。真実の自我を見出し始めるのは、地上には最早頼りになるものは何もないと思えた時です。
 これは人生の両極性という、魂が真の自我を見出す為の原理の一つです。果てしない宇宙に展開する生命活動の一つ一つが、規律付けられた何等かの役割をもっております。嵐も、晴天と同じく、無くてはならないものなのです。闇も、光と同じく、無くてはならないものです。人間性が鍛えられるのは苦しい試練の中においてこそです。その両極性を体験して初めて成長し始めるのです。
 私は屁理屈を言っているのではありません。大霊がその無限の叡智によって地上の人類の為に案出した進化の法則がそうなっているということを申し上げているのです。言い替えれば、必要なものは時が熟せば与えられるということです。困難・試練・試金石・障害、こうしたものは魂がその潜在的資質を発揮する為に欠かせない体験です。一種の触媒を提供してくれるのです。
 これまでを振り返ってご覧になれば、最大の窮地と思えた時に道が開かれ、真実の自我を発揮する方向へと導かれていることに気付かれる筈です。同じ道を辿った人からあなたがそうして援助して頂いたように、今度はあなたが人に手を差し延べてあげるチャンスが与えられることになるでしょう。
 それが神が意図されている仕組みなのです。すなわち集団ではなく一人ひとりが自我の開発を促す永遠の真理を手にし、更にそれを縁ある人に授けていくという仕組みなのです。援助を求める人を絶対に拒否してはなりません。同時に、たとえ援助の手を拒否されても、それは、折角の自己革新のチャンスを目の前にしながら、その人がまだ受け入れる用意が出来ていなかった為にそれを生かし切れなかったのですから、気の毒に思ってあげることです。
 あなたはそれだけのものを授かることが出来たことを喜ばないといけません。同時に、それとて、これから先あなたを待ち受けている無限の真理のほんの一欠片に過ぎないことを知ってください。まだまだ掘り起こすべき霊的財宝が山程あるのです。人の為に尽くすチャンスも数多く与えられてまいります。

 別の日の交霊会で-

 私達は片時も休むことなく研究に勤しんでおります。特に病気治癒、霊視能力、入神現象(トランス)の質を高める為の新しい方法、アイデアを実験しております。しかし所詮は、そちらから提供してくれる材料次第です。そこには自由意志と個人的義務の問題が絡んでおります。
 私達はそちらから提供して頂くものより多くのものをお返ししております。それが私達の義務なのです。扶助し支援すると同時に、人間としての基本的な必要品に事欠くことのないように計らうことになっております。それから先のことは本人が決めることです。(あくまで謙虚に神の道具として辛抱するか、金銭欲や虚栄心といった煩悩に負けて堕落していくかは、自由意志と個人的義務の問題であって、そこまで立ち入ることは許されないということ-訳者)
 私達はあくまでも謙虚に献身してくれる道具が欲しいのです。何度も申し上げていることをここで改めて申し上げますが、献身こそ霊の正貨です。大義の為に献身することこそ気高いのです。なぜならその時あなたは内部の神性を発揮していることになるからです。
 私達からお願いしたいのは、論理的意識を出来るだけ高く持って頂きたいということです。私は常に皆さんを成就というゴールへ向けて、ゆっくりではありますが確実に進歩するよう援助しています。申し上げていることは至って単純なことです。人間として最善を尽くしていてくださればよいのです。そうすれば私達の協力の下に、縁あって訪れて来る人の力になってあげることが出来るのです。
       
       
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