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自殺してはならない理由


 よくあることだが、自分が自殺することにより、自分を苛めた相手に対して後悔の念を抱かせて、後悔させてやるつもりで自殺するというパターンがある。でも、それは止めておけ。そんなのは、何の効力も発揮しない。

 そもそも、苛めるような糞野郎は、苛めていた相手が自殺で死んでしまっても、全然後悔などしない。「ああ、バカが自殺したってよ~」なんていうふうに、喧伝するだけだ。な~んにも後悔などしない。後悔するような理性の持ち主、人格の持ち主だったならば、そもそも誰かを苛めないから。苛めている時点で、性格が最悪な部類の屑なんだから。そんな奴に対して、自殺という手段で後悔の念を抱かせるなんて、無理だよ。

 もっと、自分の命を大事にせねばならない。なにも第二次世界大戦中の神風特攻隊じゃないんだから、自分の命を犠牲にして敵にダメージを与えるなんていう発想は、止めなさい。それに、前述の通り、そんな、自分が自殺するなんてことでは、そいつには何のダメージも与えることは出来ない。スルーされるだけさ。

 そりゃ、例えば苛められていた学生が自殺して、遺書に苛めていた人物の名前を書き記せば、自殺後はちょっとした騒動になって、苛めていた者達も批判されて、多少はダメージは受けるかもしれない。しかし、そんなのは長くは続かない。暫くすれば、またいつもの、平常運転に戻るものだ。丁度、電車に飛び込み自殺者が出て一時ホームが騒然としたとしても、一時間後には、また何事もなかったかのように平常運転に戻るからな。そして、ホームには次から次へと、新しい客が訪れる。そして一ヶ月もすれば、一ヶ月前にそこで飛び込み事故があったことなど、みんな忘れている。それと同じことが、実生活でも起きる。自殺者が復讐心に駆られて、苛めていた奴らの名前を書き記した遺書を残して自殺しても、そんなのが話題になるのは、ほんのちょっとの期間だけ。時が過ぎれば、みんな何事も無かったかのように、日常の生活に戻る。そして何十年後には、もう復讐心から自殺した者のことなど、みんなすっかり忘れている。みんな、自分の人生を生きているだろう。しかし、復讐心に駆られて自殺した当の本人は、本来の寿命が訪れるまで、超長期間、暗黒の中で苦しむことになるので、その時もまだ、暗闇の中を彷徨っていることだろう。本当に悲しいことだ。

 だから、あなたが復讐心から自殺しても、相手にはノーダメージだよ。賠償金だって、本当に支払われるかどうか怪しいものだ。裁判で賠償金支払いの判決が出たとしても、賠償金支払い義務のある者達は、ちゃんと支払っているのかね?甚だ疑問である。また、賠償金を支払い終えれば、そいつは晴れて、自殺した奴のことには無関係になるのだから、やっぱり復讐心からの自殺は、自殺するだけ損だな。なんの効力もないもの。