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自殺してはならない理由


 そもそも、日本人は焦りすぎだ。電車がちょっと遅れただけで、とても焦る。人生、その程度のことは日常茶飯事よ。そもそも、何でも自分の思う通りになると思い込む方が間違いだ。

 つい最近も、ファーストサーバーというサーバー事業を展開している企業が、顧客のデータをプログラムミスで吹っ飛ばしてしまったというニュースが頻繁に騒がれているが、そういうことも有り得るよ。有り得ないミスとはいえ、現実に有り得たのだから、発生しうるということだ。

 そんなに急いで、どうするの?俺も昔は、ちょっとでも素早く行動できなったら、イライラしたり、不安になったりしたけれど、今はもう、一日や二日、何かが遅れたとしても、それは仕方が無いと思っている。勿論、物事によってはそれ以上待たされることもあるだろう。特に、金が無ければ、一向にどうしようもないこともあるから、そういう問題に関しては、金が出来るまでは、どうしようもないのだ。

 どうにもならない事態ならば、そのまま待てばいい。じーっと、動かずに待てばいい。どうも、日本人は常に活動していないといけないらしい。じーっと無活動でいることに耐えられないらしい。しかし、人生には待つべき時もある。あんまり焦らずに、成果が実を結ぶまで、じっと待つべきだ。

 焦燥感は、要らぬ精神の消耗を招く。いついかなる時も、攻め続ければよいというものでもない。ただ、じっと待つことが、かえって良い結果を生む時もある。そんな時は、じっと何もせずに、待ちましょう。

 発展途上国に、農業を教えに行った日本人の話を以前テレビで放送していたが、努力が実を結ぶまでには、10年以上かかったらしい。その他にも、有名人の人生でも、そりゃ、本になったりテレビ番組なりになれば、その人の人生は短縮されて記載なり放送なりされるので、こちらはごく短期間に成し遂げたかのような錯覚に陥るが、実際には、超長期間かかっていることも多い。10年、20年、30年かかってようやくというケースも多々あるものだ。だから、焦ったって、仕方が無いんだよ。

 焦って成果が出るのならば、存分に焦ればいいと思う。しかし、そんな話は聞いたことがない。よく聞くのは、焦って事を急いだが為に失敗したとか、自滅したとかいう話ばかりだ。時が熟すまでは、動かない方がいいこともある。焦って、まだ時が熟していないのに行動に移して、その結果失敗して自殺してしまうのは、してはならない。

 人生、まだまだ長いんだから。出産とか、警察官の採用年齢とかなら、まぁ、上限があるから急いだ方がいいかもしれない。しかし、人生に関することは、少しの間くらい、間延びしても大丈夫だよ。急がば回れと言うしね。日本人は最短距離で計算し過ぎる。人生、そんな最短距離で成果を上げてゴールに到着するなんて、無理だよ。色々あっての、人生だよ。ちょっとの期間、上手くいかないからといって、絶望して自殺するなんて、バカ過ぎるよ。

 俺だって、まだまだ上手くいっていないけど、なんとか生きている。まぁ、俺は焦るべきなのだろうが、今はまだ、余力がないんだ。まだまだ自分の人生をどうにか出来るような、そんなエネルギーはないよ。今はまだ、充電中です。このまま数年、う~ん、そうだな。33歳位までは、お金を貯めつつ、なんとか生きるだけでいいや。それしか、今の俺には出来ないもの。まだ、俺の時は来ていないからな。はー、疲れるよ。生きるだけで、今の俺は疲れるね。そんな俺を焦らせて、一体どうするってんだ?焦ったって、どうにもならないよ。俺は今はただ、ゆっくりと生きるだけだ。呼吸をして、生きるだけ。それ以上のものは、とりあえずは求めない。お金をそこそこ稼いで、ただ生きるだけでいいや。なにせ、まだまだ精神力が弱いんだからな。