初訪問者はこちら
自殺してはならない理由


 高望みをしないというのは、大事なことだ。高望み可能な人は、選ばれた人だけだ。普通の人が高望みしても、その願いは叶えられないことが多い。

 よく、三十代後半で独身の女性なのに、未だに結婚相手の条件がめちゃくちゃ高い、理想が高い女性がいるよね。そんな人は、殆どの場合、結局、いつまで経っても結婚できないままだろう。自分の今現在の諸元表が軽自動車並に低いのに、相手には高級スポーツカー並の諸元表を求めるなんて、無理だよ。やっぱり、自分の実力に見合った相手でないと、なかなか見つからないと思う。

 そのように、自分に見合った仕事や、世の中での役割というのを見つけないといけないと思う。自分では絶対にこなせないレベルの仕事をしたいと思っても、それは無理だろう。その時点では、その人にはその仕事をこなせる能力が備わっていないんだから。努力すれば適応できるかもしれないが、いくら努力しても無理な場合もある。

 自殺を考えている人も、高望みなどせずに、普通に暮らしていればいい。豪邸に住みたいといっても、それは、お金持ちしか無理だ。年収300万円の人がベンツを買うとなると、相当無理しないといけない。無理しなければならないのは、総じて高望みなのではなかろうか。ベンツじゃなくても、中古の程度の良い普通の軽自動車でいいだろうに。高望みをすれば、歪みが生じるだろう。

 何事も自分に合ったレベルというものがある。それを超えたものを望むと、必ず無理が生じる。千円のものしか買えないのならば、それで我慢すべきだ。何も、高い商品を買うことはない。貧乏人が見栄を張ると、生活が破綻するぞ。何事も、ほどほどがよい。自分の手に負える範囲内で、活動するのがよい。

 俺も、今まで散々、自分の身の丈に合わない金の使い方をしてきた。なんで年収二百万円台の俺が、たったの一年で、6万円もする高級ブランドの財布を三つも買うのか。あの時は、本当に魔物に取り憑かれていたようだった。物欲の塊であった。今は、とても後悔しています。そして今使っているのは、千円の中国製の財布です。それでよかったんだ。貧乏人が無理をすると、必ず後悔することになる。

 誰でも、その人の身の丈に合った生き方をすべきだ。高望みをしては、身が持たないよ。服も、今はユニクロです。服の場合は、最初から高級品に手を出したことは無かったが、今はユニクロで十分だと思っている。つい最近までの俺は、ファッションなんて全然拘っていなかったが、今は、ユニクロで少しはオシャレをしているつもりだ。とはいっても、そんなに何着も持っている訳ではないが。安い服を、数着持っているだけさ。

 それでいい。人間は、見栄を捨てれば、もっと楽に生きられるようになる。自分の生活レベルに合った生き方をしていれば、自ずと失敗することも少なくなるだろうから、自殺したいと思うこともあるまい。とにかく、自殺したいと思わないように生きることが人生、肝要だ。