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自殺してはならない理由


 自殺回避の為には、己の未熟さを受け入れるところから始めよう。多分、自殺したい人達というのは、自分のことがとても嫌いだと思う。それは、もっとちゃんとしなけりゃならないのに、自分はこんなにダメで、もう、死んでしまいたい、と思うからだろう。

 でも、自分が未熟なのは、仕方がないではないか。他人の立派な人物と比較したとしても、それは仕方が無いよ。そんなことを言ったら、俺だって、世の中の立派な人物と比べたら、遥かに下らない人物過ぎて、涙が出てきちゃうよ。でも、俺は最近は、他人と無暗に比較することは避けているので、もう、あんまりそういう悲嘆には暮れなくなったな。

 もっとちゃんと、しっかりしなけりゃならないという思いは重要だ。それは、自分を改善する原動力になるから。でも、現状として、今はこんな状態なんだから、とりあえず、その状態を受け入れるしかないでしょう。俺だって、世の中の他の同世代の奴らと比べたら、死にたくなっちゃう程、未熟だよ。だって、30歳過ぎても、まだ定職に就いていないんだよ。だけど、19歳で警察官の職務を立派に務めている奴もいるんだよ。そいつと比べたら、世の中の大人達は、俺のことをどうしようもないクズ人間だと判断するだろう。

 でも、仕方がないではないか。今の俺は、この状態なんだから。それで、今は生きることで精一杯なんだよ。今は、瓦礫処理の仕事の連絡があるまで一日中、パソコンの前に座って、この自殺回避マニュアルを制作しているだけだ。これだって、他人からしたら、なんてアホらしいことに人生の貴重な時間を費やしているんだと怒られるかもしれない。しかし、俺は自殺者を一人でも減らせると思って、そしてスピリチュアリズムの教えを一人でも多くの自殺志願者に知らせてやりたいと思って、一生懸命にこの自殺防止サイトを制作しているのだ。だから、他人がどうこう言ったって、今はとりあえず、この自殺防止サイトの完成に尽力するのみだ。

 今の俺が未熟なのは、これまでの俺の人生の軌跡を見れば明らかだ。仕事だって、最初に就いた仕事しか一年以上続かなかったし・・・それ以降は、ずっとアルバイトや派遣だった。一つだけ正社員の仕事に就いた時だって、たったの四カ月で辞めちゃったしな。でも、今迄生きてきたということは、それ自体は立派なことだ。たとえ褒められた人生内容ではなくとも、今迄ちゃんと自殺せずに生きてきたのだから、これはこれでもう、いいんだ。未熟なのは百も承知だ。けど、それが仕方が無いのも百も承知だ。俺だって、今まで馬鹿なりに頑張ってきたんだから、いいんだ。これでいいの。たとえ他人から見て俺が年齢の割に未熟だったとしても、俺はここまで未熟ながらも生き長らえてきたのだから、いいんだよ。他人がどうこう言ったって、そんなのあんまり気にするな。気になるようでも、気にするなよ。

 ああ、もう、これからちょっとずつ、自分自身を良くしていくよ。それでいい。俺は他人に比べれば、進歩のスピードがのろいんだから。でも、俺はマイペースで生きることにするよ。他人のような過労死や過労自殺しちゃうようなスピードでは、俺はついていけないからな。あくまで、未熟なままでもいいよ。そんなに立派には、生きられません。なにせ、そんなに体力なんてないんだから。ちょっとずつちょっとずつ生きることにするよ。未熟でも、自殺せずに生きられればいいよ。