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自殺してはならない理由


 人生、すぐにどうこうなるものではない。自殺するような人は、わりと短期的な視点しか持っていないように思う。だって、就職に失敗して自殺してしまうような人物は、超短期的な視点しか持っていないではないか。そんな、大学卒業する一年程度前から、思い通りにいかないからといって、自殺するなんて、全然長期的な視野がない。そんな一年位、人生が上手くいかないからといって、自殺するのは、早すぎる。気が短すぎるよ。そんなことを言ったら、俺の人生なんて、ずっと思い通りには行っていないよ。思い通りになるのは妄想の中だけの話で、現実社会では、もう何も成し遂げてはいないよ。

 でも、最近、ちょっと考え方というか、人生の見方が変化してきたな。というのも、短期的に物事を考えても、常にどうしようもないことだらけなんだ。そりゃ、強大な権力や莫大な金を所有している人ならば、部下に命じて、殆どの野望は直ぐに叶えられるだろう。しかし、俺にはそのいずれもがない。日々、ほそぼそと生きていくだけだ。むしろ、生きるのさえ辛くて、生きることで精一杯だよ。だから、そんな金も権力もない俺が、素早く物事を成し遂げられる訳がない。おまけに、頭も悪いんだから。
 
 今迄の自分は、直ぐに思いが思い通りにならないことに関して、物凄くイライラしていた。「なんでこんなに、物事が進まないんだ!!!!」とね。でも、今は仕方がないんだ。そもそも、生きることだけで精一杯なんだから。そこで、何年間もかけて、物事の考え方を変化させてきた。もう、直ぐには何事も変化しないんだ。だったら、もっとゆっくり、のんびり、ゆったりと物事を考えよう、とね。それから、いくらか気持ちに焦りは、あまり生まれなくなったよ。

 そりゃ、人生がひょいひょい思い通りに進んでいるプロサッカー選手などを見ていると、そいつよりも遥かに年上の俺なのに、なんで俺はこんな状態なんだと、絶望感に浸る時もあった。しかし、そんな化け物みたいな奴と比較しても、仕方がない。石川遼みたいに、幼少の頃から、周囲の様々な環境と自身の才能に恵まれているような人物の人生と、俺の人生を比較しても、仕方がないんだ。だから、前述した通り、そもそも、比較することが屈辱感を生む原因なので、比較はなるべくしないようにした。あくまで俺の人生は俺の人生だと、思うようにした。

 まぁ、今はこんなんだけど、その内、俺の人生もきっとよくなるよと、そう考えることにしたよ。もうね、焦ったって、今は、俺の人生は花開く時期ではないらしいから、もう焦らないことにした。なんだかね、33歳頃に、今までの暗黒の運気の20年間から脱出できると、この前に占ってもらった占い師から言われたからな。それまで、あと約二年半、気長に待つかな。だって、どうにもならない物事は、今はどうにもならないんだからさ。金だって、今現在、俺は数万円しか所有していないんだから、これ以上、もうどうにもならないよ。そんで、今は被災地の瓦礫処理の仕事が開始されるのを待っている状態だから、お金も稼げないしな。それに、この自殺防止サイトも制作中だしな。これ、自殺防止サイトを作るのもなかなか大変で、一日7つ位の話しか書けないよ。そんな、三日やそこらで完成できるサイトではないからな。これでも俺の能力で必死に制作しているのだから、それで俺は満足すべきだ。これ以上、徹夜で完成させるとか、それは無理だから。

 無理なものは無理なの。だから、待つしかないの。一日少しずつしか進めないのならば、だったら気長にその進捗状況を見守っていくしかないでしょう。そもそも、現代の日本人は、気長に考えるということが出来なさすぎるよ。最近は通販でも、アマゾンなら注文してから翌日にはもう届くからな。みんな、そんなふうに、なんでも自分の希望が直ぐに叶えられると錯覚しているんだ。そりゃ、アマゾンの注文は、企業努力でそうなんだろうが、人の人生、一生というのは、実に長いものだ。アマゾンみたいに、一日で人生の物事が進むなんてことはあり得ないよ。

 移動手段だって、昔は京都と東京だったら、東海道五十三次で、てくてくと何日間もかけて歩いていたのだろう。それが今は新幹線で数時間で移動可能だし、将来リニアモーターカーが運転開始されれば、もっと短縮されるのだろう。そのように、人間というか、日本人はどんどんと『時間を短縮』する方向に進化している。電車の待ち時間にしたって、何らかのトラブルで電車が数十分遅れたら、それだけでもう、激怒する人もいる。しかし、日本で鉄道が始まった初期のお客さんは、もっとおおらかだったらしい。そりゃ、そうだ。今迄徒歩だったのが、電車が登場したお陰で移動時間が大幅に短縮できたのだから、有難いわな。しかし、現代人は電車が当然となってしまったので、ちょっと遅れただけで、もう我慢出来ないのだろう。

 もっと、インドの田舎の人みたいに、ゆっくりと物事を考えた方がよい。就職で失敗したからって、あなたの就職先がゼロになった訳ではない。もう一段水準を落としてみれば、きっと就職先が見つかるだろうし、別方面に活路を見出せば、何らかの光が見つかるかもしれない。

 とにかく、人生は、そんなにあなたの思い通りには、物事は進まないんだよ。むしろ、人生は不条理だらけだ。今、スイスイと人生が思い通りに進んでいる若者がいても、その人もいずれ、挫折体験をすることだろう。ただ、その時期が、その人にとっては中年以降に設定されているだけかもしれない。人生の前半が良くて、後半はめっきり錆つくような人生もあるからな。だから、思うように進んでいる他人の人生と比較しても、余計に苦しむだけだ。比較は止めなさい。

 自分の人生はあくまで自分の人生だから。長期的な視点で、考えた方がよい。短期的な視点でもって、思うようにならないからといって自殺するなんて、馬鹿げているよ。その短気で短期な考え方を変えて、もうちょっと精神に余裕を持って生き続けていれば、光が射し込んだかもしれないのに。自殺を回避できたかもしれないのにね。だから、長期的な視点で生きて、自殺は止めろよ。