○葬儀に金をかけて故人の記憶を永く留めたいという望みは、どこから来るのですか。
「最後の高慢の行為である」
-しかし、そういう盛大さというのは、死者本人というより、死者の名誉を高めようとする、親戚の行為の場合が多いのではありませんか。
「その場合は親戚達が自分達の名誉の為にやっているのである。その葬儀一切は、必ずしも死者の為ではない。他者に印象づけて虚栄心を満足させたり、自分達の金持ちぶりを見せびらかしたりする為である。諸君等は、愛する者の記憶は貧者の心には永く残らないと思われるか、貧者は墓に花を捧げてくれぬから。諸君等は、大理石はこの世を無意味に送った者の名を、空しさより救ってくれるとお考えか」

○葬儀の偉大さは、どんな場合にも非難されるべきですか。
「いや、高貴な人生の名誉を称える場合には、正当なものである。また良い教訓にもなる」