○人間の法や慣習には、再生産を阻害する目的をもったものがあります。これは自然の法に反するものですね。
「大自然の働きを妨げるものは何なりと、全体の法に反する」
-しかし、動物にも植物にも、これを野放しに殖やしては他種に有害なもの、ひいては人類にも害を与えるものが多数あります。これらの増殖に歯止めをかけることは間違いですか。
「神は人間に、地球上の全ての生き物に勝る力を与え給うた。この力を全体の為に使うようにと、決して乱用せぬようにと。人間は自己の必要の為に増殖を支配することがあるかもしれぬ。しかし、増殖を無闇に妨げてはならぬ。人間の知的行為というものは、自然力の均衡を回復する為に、神によって与えられた平衡力なのである。また、人間が動物と明瞭に違っている点は、人間は自然の均衡維持を自覚的にやれるが、動物は無意識的にしかやれぬという点である。動物もこれを生得の破壊本能でやる。それは自己保存の為ではあるが、食用とする動物の過度な発展をこの本能で阻止する。そうしなければ危険の原因となるからである」
○性的享楽の為の避妊は、何とお考えですか。
「かような者は、魂よりも肉体が優越しているということである。また、人間がいかに物質にのめり込んでいるかを示すものである」
「大自然の働きを妨げるものは何なりと、全体の法に反する」
-しかし、動物にも植物にも、これを野放しに殖やしては他種に有害なもの、ひいては人類にも害を与えるものが多数あります。これらの増殖に歯止めをかけることは間違いですか。
「神は人間に、地球上の全ての生き物に勝る力を与え給うた。この力を全体の為に使うようにと、決して乱用せぬようにと。人間は自己の必要の為に増殖を支配することがあるかもしれぬ。しかし、増殖を無闇に妨げてはならぬ。人間の知的行為というものは、自然力の均衡を回復する為に、神によって与えられた平衡力なのである。また、人間が動物と明瞭に違っている点は、人間は自然の均衡維持を自覚的にやれるが、動物は無意識的にしかやれぬという点である。動物もこれを生得の破壊本能でやる。それは自己保存の為ではあるが、食用とする動物の過度な発展をこの本能で阻止する。そうしなければ危険の原因となるからである」
○性的享楽の為の避妊は、何とお考えですか。
「かような者は、魂よりも肉体が優越しているということである。また、人間がいかに物質にのめり込んでいるかを示すものである」