○「けいれん」と言われる現象がありますが、あれにも霊が関係していますか。
「大いに関係がある。いわゆる磁気も作動因だが、霊も重要な因をなしている」
-この種の現象に関係している霊は、どの程度の霊ですか。
「ややましな霊達である。高級霊がこんなことに時間を浪費すると思いますかな」

○一団の人々が突如けいれんというか、異常な興奮状態に投げ込まれますが、あれはどういうことですか。
「あれは共感による。精神性向は時に極めて伝染性を示す。諸君には人間磁気の影響が判らぬこともないと思うが、この場合、霊魂も人々と交感しつつ、現象生起に一役買っているのである」
〔注解〕「けいれん」には不思議な特性が色々あるが、夢遊病や催眠術が示す例と一致するものが数々ある。無痛覚、読心、思想伝達、異常興奮等々。それ故、この原因は、無意識の相互作用で生起する、いわば覚醒時の夢遊病、これであろう。彼等は自分では無意識ながら、催眠術者であり同時に被催眠者である。

○けいれんの場合、時には無痛覚、他の者の場合は極度の苦痛が起こりますが、この原因は何ですか。
「あるものは、単に神経に人間磁気が作用して生起するのである。他の場合は、精神が興奮した結果、肉体感覚が失われるのである。つまり、霊に生命が集中され身体から後退する、そのようなことである。諸君も経験があるのではないか、霊が何かに没頭すると、身体は何も感覚せず、見ず、聞かずということを」