○地上生活中に完成の域に達しなかった魂は、浄化を成し遂げることが出来ましょうか。
「新たな人生の試練を受ければ、それは出来る」
-その新しい人生とは、どのようにして経験するのですか。それは魂が霊として変化をすることですか。
「勿論、魂は浄化すれば変化する。だが、最も有効な変化は、魂が地上生活の試練を体験することである」
-では、魂は何度も地上生活を繰り返すのですか。
「左様、我等も繰り返し地上生活を体験した。これを否定する者は諸君等を、自分同様の無知にしておこうとする者である」
-魂は一つの肉体を去ると、また別の肉体に宿る、つまり魂は再生する、こう考えてよろしいですか。
「全くそのとおりである」

○再生の目的は何ですか。
「罪の償い、即ち、それによる人類の進化改善。この目的なくして、再生に正義はない」

○再生の回数に限度がありますか。それとも永久に再生を繰り返すのですか。
「新しく生まれ変わる度に、霊は一歩ずつ進歩する。こうして一切の汚れから脱却した時、もはや再生の必要はなくなる」

○再生の回数は、どの霊でも同じですか。
「同じではない。進歩の早い霊は、余り多くの試練を受けずに済む。しかしそれにも拘わらず、再生の回数は相当な数になる。何となれば、進歩の道程は無限に近いから」

○最後の再生を終えた霊はどうなるのですか。
「清浄霊となり、完全な至福の状態に入る」

○再生の論拠とは、いかようなものでしょうか。
「神の正義、また黙示である。何となれば、前にも申したことであるが、愛深い父は過ちを犯した子等のために、後悔の門を開いておかれるものだから。自己を改善しなかった者には、永久に幸福の道を閉ざすということは、正義に反すると思われぬか。すべての人が神の子ではないのか。不正義と、執拗な憎しみと、許されぬ刑罰があるとすれば、それは利己的な人間どもの中だけである」