○霊は何と定義したらよろしいですか。
「霊とは被造物の中の知的存在である。これは物質世界の種ではなく、宇宙的存在物である」

○霊と神とは別ものですか。それとも、神の部分、つまり神の子とでも言うべきものですか。
「霊とは神の製作物である、丁度、機械が技師の製作物であるように。即ち、機械は人間の製作物であって、人間そのものではない。しかしお分かりの通り、人は美事な価値ある物を作れば、それを我が子よと呼ぶ。神に対する我等の関係はこれである。この意味で我等は神の子である、何となれば我等は神の巧みの作物であるが故に」

○霊に初めがあったのですか。又は、神のように無始無終、永遠不滅のものですか。
「もし霊に初めがないとしたら、霊は神と同じになる。しかし、霊は神の被造物であり、神の意に従うものである。神が永遠であることに異論はない、だが神がいつどのように霊を創造なされたかは知る由もない。されば諸君はこう申すであろう。この意味で我等霊に初めはないと、即ち神は永遠であるが故に、絶え間なく神は創造なされたに違いないと。しかし、重ねて申すが、神がいつどのように、我等を創り給うたか、誰も知る由もない。これは大きな秘密である」

○宇宙には、知性と物質の二つの要素があります。従って、肉体は物質的要素で創られ、霊は知的要素で創られていると、こう考えてよろしいですか。
「それは自明のことである。霊は知的原理の個性化したものであり、肉体は物質原理の個性化したものである。ただ、いつそれが創られたのか、どのような方法で創られたのか、ここのところは判りかねる」

○霊の創造は今も続いていますか。それとも最初に行われてそれきりですか。
「今も行われている。神は未だかつて創造の手を止められたことがない」

○霊は自然発生的につくられるのですか、霊は霊から生まれるのですか。
「神は万物を創り給うたように、神の意志をもって創り給うた。ただ、その始源は神秘にして知る由もない、これは前に述べたとおりである」

○霊は非物質的なものと考えてよろしいですか。
「他に比較するものもなく、またこれを表現する適当な言葉もないものを、どうして定義など出来ようか。例えば、生まれつきの盲人に光が定義できようか。[非物質]というのは正しくない、[形のない]と言った方が真実に近い。何となれば、諸君は霊が被造物であっても、実在の何かだと理解しているから。霊とは、本質的な「物」(注)である。但し、諸君の知る限りでは、これに比すべきものもなく、従って五感ではとらえようもない精妙な「物」なのである」
〔注〕後出の通信によると、宇宙は三要素すなわち三つの実在形式で成り立っていると、伝えている。即ち、魂・力・物質、この三者である。また次のように言っている、前二者、魂と力は非物質的実体であって、「物」という語は媒体を形成する要素に限定すると。

○霊の存続期間は一定の限度がありますか。私共としては、霊を生んだ本源は永遠だと思っておりますが、ただ、今知りたいことは、霊の個性は一定期間の後になくなるのかどうか。肉体は死によって一般の物質に帰りますが、霊もいつかは個性を失って、霊を構成している要素が壊れてしまうことがあるのかどうか、この事です。初めをもったものが、終りをもたないということは考えられませんから。
「諸君の知性には限りがあるから、この世には諸君に理解できないものが多々ある。だがそう言って済ませるわけにもいくまい。父親に分かっていることは何でも子供に分かるわけではないし、学者が理解することを何でも無知な人が理解するわけでもない。で、次のように言っておこう、霊の存在に終りはないと。現在はこれ以上のことは、我々にも言えない」

○人間の目に見えない霊魂の世界というものがあるのですか。
「ある。霊の世界つまり物質を伴わない知性の世界が存在する」

○宇宙の見地からすると、霊の世界と物質の世界と、どちらが本源的なものですか。
「それは霊の世界である。それはすべてのものより先に在ったし、またすべてのものの後も存在するものである」

○物質世界の出現も、その終末も、霊の世界での何らかの変化無しには、起こらないのですか。
「左様。両者はそれぞれ独立したものだが、両者はたえず相互に影響し合っている。その関係は切っても切れないものである」

○霊の世界とは、この空間の中に存在するのですか。
「霊魂は何処にでもいる。この無限の空間には、無数の霊が住んでいる。諸君には感じられなくても、霊はいつも諸君の傍に居て、諸君を見守り影響を及ぼしている。すなわち霊魂とは、大自然の力の一つであり、しかも神の経綸実現の為の神の手足であるから。と申して、すべての霊魂がどこへでも行くわけではない。未発達の霊魂には入って行けない場というものがある」