以下の文章は、[シルバーバーチの霊訓]という、霊的知識の書物から抜粋した文章です。また、自殺に関するその他の霊的知識は、[自殺してはならない霊的な理由]に書かれています。

(シルバーバーチの霊訓より抜粋)

 同じく主人を失い、失意のあまり自殺まで考えた婦人が次のような質問を寄せ、それがシルバーバーチに読んで聞かされた。

-自らの行為によってそちらの世界へ行くことは許されることでしょうか。例えば最愛の伴侶を奪われた人の場合です。

 「許されません。あくまでも摂理に従って寿命を完(まっと)うしなければなりません。神の摂理は常にその働きが完璧だからです。完全な愛によって、つまり全存在に宿り全存在を通じて働いている神の意志によって支配されているからです。その摂理の働きに干渉する権利は誰にもありません。もし干渉して与えられた寿命を自らの手で切り上げるようなことをすれば、それに対する代償を支払わされます。
 例えば林檎を熟さない内にもぎ取れば、林檎の美味しさは味わえません。それと同じで、霊的に熟さない内に無理矢理に次の世界へ行くようなことをすると、(地上での悲しく苦しい期間よりも)永い期間に亘って辛い体験を支払わされることになります。おまけに、折角一緒になりたいと思った愛する人にも会えないことにもなります。その摂理に背いた行為が一種の溝を拵えるからです」
 このシルバーバーチの回答がサイキック・ニューズ紙に掲載されたのを読んでその婦人が次のような礼状を寄せて来た。
 「質問にお答くださったことへの私の感謝の気持をシルバーバーチ霊にお伝え頂けるものかどうか存じませんが、もしお伝え頂けるのでしたら、〝後に残された者〟の質問にこんなに明快にそしてこんなに早く回答してくださったことに対する私の感謝の気持をお伝えください。そして、こうもお伝えください-お言葉に大変失望致しましたが、お訓えを信じ神からのお呼びの声が掛かるまで、力の限り〝生き続ける〟覚悟を決めました、と」