自殺ダメ


 (自殺ダメ管理人よりの注意 この元の文章は古い時代の難解な漢字が使用されている箇所が多数あり、辞書で調べながら現代で使用するような簡単な漢字に変換して入力しています。しかし、入力の過程で、間違える可能性もあります故、どうかご了承ください)

 そうする中にも、今日の鎮座祭のことは、早くもこちらの世界の各方面に通じたらしく、私の両親、祖父母、良人をはじめ、その外多くの人達からのお祝いの言葉が、頻々と私の耳に響いて参りました。それは別にあちらで通信しようとする意思はなくても、自然とそう感じられて来るのでござります。近頃は現界でも、電信とか、電話とか申すものが出来て、こうした場合によく利用されるそうでございますが、こちらの世界でする仕事も大体それに似たもので、ただもう少し便利なように思われます。『思えば通ずる・・・』それがいつも私どものヤリ口なのでございまして・・・。
 さてその際私の感じて来た通信の中では、やはり良人のが一番力強く響きました。『そなたはいよいよ神として祀られることになり、多年連れ添った良人として決して仇やおろそかには考えられない。しかもその神社の所在地は、あの油壺の対岸の隠れ家の後とやら、この上ともしっかりやってもらいますぞ・・・』
 兎角している中に、指導役のお爺さんから御注意がありました。-
 『現界ではいよいよ御霊鎮めの儀に取り掛かった。そなたは直ぐにその準備にかかるように・・・』
 私の身も心も、その時急に引き締まるように覚えました。
 『これから自分はこのお宮に鎮まるのだ・・・・』
 そう思った瞬間に、私の姿はいづくともなく消えて失せてしまいました。
 後でお爺さんから承るところによると、私というものはその時すっかり御弊の中に入ってしまったのだそうで、つまり御幣が自分か、自分が御幣か、その境界が少しも判らなくなったのでございます。
 その状態がどれ位続いたかは自分には少しも判りませぬ。が、不思議なことに、そうしている間、現世の人達が奏上する祝詞が手に取るようにはっきりと耳に響いて来るのでございます。その後何回こうした儀式に臨んだか知れませぬが、いつもいつも同じ状態になるのでございまして、それは全く不思議でございます。
 ふと自分に返って見ると、お爺さんも、又守護霊さんも、先刻の姿勢のままで、並んで神壇の前に立っておられました。
 『これでワシも一安心じゃ・・・』
 お爺さんはしんみりとした口調で、ただそう仰られたのみでした。続いて守護霊さんも口を開かれました。-
 『ここまで来るのには、御本人の苦労も一通りではありませぬが、蔭になり、日向になって、親切にお導きくだされた神様方のお骨折りは容易なものではございませぬ。決して決してその御恩をお忘れにならぬよう・・・・』
 その折の私としましては感極まりて言葉も出でず、せき来る涙を払えもあえず、龍神様、氏神様、その外の方々に心から感謝の誠を捧げたことでございました。
       
       
自殺してはならない霊的な理由 自殺志願者は、まず[自殺の霊的知識]を読んで!
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