自殺ダメ



[よくわかる世界三大宗教]という本より抜粋。


 シルバーバーチの霊訓とかモーゼスの霊訓などには、頻繁にイエスについての記述が見られます。それは、それらの書物がキリスト教国である西洋にて発表されたからです。しかし、この自殺ダメというサイトは、主に日本に住む日本人向けに制作されたサイトであり、99%の日本人はキリスト教徒ではありません。故に、旧約聖書や新約聖書に関する知識は殆どないと思います。なので、スピリチュアリズムの書物の情報の理解を促進させる為にも、簡略的ではありますが、イエスの生涯について紹介したいと思います。

 まあ、あと、簡単に私より説明すると、旧約聖書というのは、ユダヤ教の聖典で、キリスト教にとっても聖典です。内容は、主に大昔のユダヤ民族の話です。アダムとイブの話とか、大洪水の話とか、モーゼの話とか。
 それで、新約聖書というのは、前半はイエスの生涯についての記述で、後半はイエス亡き後のイエスの弟子達の伝道の様子とかが掲載されています。もっと詳細に知りたい方は、各自でインターネット等でお調べください。


 イエスの生涯(B.C.4~A.D.28)

 ローマ帝国の圧制の中、イスラエルのメシアとして誕生

○誕生
 紀元前4~7世紀頃、ユダヤ人の大工ヨセフとその妻マリアの子としてベツレヘムで生まれる。
 (紀元前4年頃の星の降る夜、ベツレヘムの家畜小屋で誕生。イエスの母マリアは聖霊によって身ごもった)

○エジプトへ脱出
 当時のユダヤ王・ヘロデが「ベツレヘム周辺の2歳以下の男の子を皆殺しにせよ」と命令。イエス達はエジプトに逃げた。

○ナザレに戻る
 エジプトからナザレに戻ったイエスは、30歳を過ぎるまで、父の仕事を手伝いながら暮らしていたとされているが、詳細は不明。

○洗礼を受ける
 ヨハネの前に現れたイエスは「洗礼を授けよ」と言う。イエスが神の子だと悟ったヨハネは、その申し出に応える形で儀式を済ませた。

○サタンを退ける
 洗礼を受けたイエスは聖霊に導かれて荒野へ行き、断食を行なう。このとき現れたサタンの誘惑を退けた。

○布教活動を続ける
 故郷ナザレを離れ、布教を始め、次々と奇跡を起こす。ガリラヤ湖を臨む丘で「山上の垂訓」を行なう。
 (イエスは様々な地で奇跡を起こした。婚礼の宴で瓶一杯の水をブドウ酒に変えたり、死者を甦らせたり、病人を癒したり、水の上を歩いたりしている。イエス自身の復活も奇跡の一つである)

○エルサレムに入る
 「過越祭」を祝う為に、イエスは弟子達を連れてユダヤの聖地であるエルサレムに移動する。

○有罪判決が下される
 イスカリオテのユダに裏切られたイエスは、最後の晩餐を経て、囚われの身となる。ローマ総督ピラトによって有罪の判決が下される。

○処刑される
 イバラの冠を被せられ、重い十字架を背負いながら、ゴルゴダの丘への道を歩く。十字架刑によって処刑された。

○復活する
 絶命した日から三日後、イエスは復活。地上で四十日間を過ごした後、再臨を予言して昇天した。




 ユダヤの指導者階級に疎まれ、聖地エルサレムで処刑された

 キリスト教の創始者イエスが誕生した時代、ユダヤの地はローマ帝国の支配下にあった。この時期、ユダヤの民が信仰していたのはユダヤ教。その教えによると、ユダヤ人は神に選ばれた民で、いつかローマの支配から人々を解放する救世主(メシア)が誕生すると信じられていた。
 天使ガブリエルの受胎告知の後、大工ヨセフとその妻マリアの子としてベツレヘムで生まれたイエスは、ローマ帝国のヘロデ王の抹殺命令から逃れる為にエジプトに脱出。後にガリラヤ地方のナザレに行き、少年時代を過ごした。
 30歳の頃に、ヨルダン川流域で布教活動を行なっていたヨハネ(洗礼者ヨハネ)の洗礼を受けたイエスは、聖霊によってユダの荒野と呼ばれる場所(死海の周辺)に送り出され、サタンの誘惑と戦い、これを退けた。そして、ガリラヤ湖周辺で布教活動を始めた。
 そして、ほどなく、「悔い改めよ、時は訪れた」と訴え、神の国に入る道を説くイエスの周辺には、沢山の弟子達が集うようになる。
 ユダヤ教の細かい戒律を守ることよりも、人々の救いや癒しを重んじたイエスは、伝道の為に歩き回った土地で様々な奇跡を起こし、沢山の民衆に支持されるようになっていった。
 しかし、一方で、イエスの存在を快く思わない人々もいた。それは、ユダヤ教の律法遵守を重んじるパリサイ派をはじめとする指導者階級のユダヤ人達であった。
 イエスの影響力に脅威を感じていた彼等は、イエスの抹殺を計画。そして、イスカリオテのユダの密告によって、過越祭の為に聖地エルサレムに入っていたイエスは捕えられた。
 逮捕の翌朝にゴルゴダの丘で処刑されたイエス。しかし、絶命してから三日後にイエスは復活し、弟子達の前で四十日間を過ごした。
 イエス昇天の前に、弟子達の前で再び降臨することを予言し、「全世界に行って、全ての創られたものに福音を述べ伝えなさい」と告げたという。
 そして、天に昇り、神の右の座についたと伝えられている。